nine.ten coffee weblog

おうちカフェ「nine.ten coffee」のブログです。今のところ単なる趣味です。

セミコマなエスプレッソマシンでのカフェラテのつくりかた

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家にエスプレッソマシンを導入して、なんだかんだで17,8年。最初は基本といわれる、20〜30秒で30cc抽出をわりと忠実に守っていた。そういうものだと思っていたから。だけれど、だんたんと味の好みがハッキリしていくうちに、次第にその抽出セオリーから外れていった。
 
今はどうかというと、30〜40秒くらいかけて15〜20ccくらいを、ゆっっっくりと抽出している。そう、つまり、より「濃く」落としているというわけ。カフェラテ用途で好みを探っていくと、だんだんとこうなってしまった。いわゆるリストレット。
 
グラインドメッシュを外したときはもっと時間がかかるときもあるけれど、それでも早く落ちるよりは全然まし。そう考えたら当初の20秒で30ccは早すぎるかな。もちろん、これも好みなんだけれど。
 
抽出圧は9bar〜10bar。ちょっとだけ高め。もっと圧を上げると早く抽出できるけれど、試してみたら、やっぱり早いより遅いほうが好みだったので、このあたりにおちついている。
 
というわけで、実際にカフェラテをつくるまでのプロセスを紹介。

<カフェラテ完成までのプロセス>

1:ウォームアップ(20分以上)

電源を入れて、しばらく放置。セミコマーシャルマシンはウォームアップに時間がかかる。パワーオンして5分後にボイラー圧が上昇し始め、使える状態になるのは約20分後。30分くらいあるとベストかな。ただ、GiottoみたいなHXマシンは、あまり長時間電源を入れ続けていると湯温が上がりすぎてしまう。そうなったら抽出前にしばらくお湯を出して湯温を下げる必要がある。

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2:ポルタフィルターをつけてお湯を抽出し、カップを温める

ポルタフィルターをグループヘッドに装着し、お湯を出す。このときお湯をカップに受けて温める。ボトムレスだとエスプレッソの通り道になるスパウトがないので、どうしても湯通しが必要なイメージが湧かないのだけれど、じつは一杯目のエスプレッソにとても影響する。なぜだかわからないけれど。もちろん、やったほうがいい。

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3:豆を軽量してホッパーに入れる

ひとりぶんで30g、ふたりぶんだと50gを目安に軽量。少し多めに軽量する理由は次のプロセスで。

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4:少し挽いて古い粉を排出

うちで使っているQuamar M80Eというグラインダーは粉残りが多いので、少し挽いて古い粉を排出させる。ちょっともったいないけれど、こればかりは仕方ない。自家焙煎万歳。

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5:フィルターバスケットの水分を拭き取り、ドージングファンネルを乗せてスケールへ

フィルターバスケットの水分を拭き取ったあと、ファンネルを乗せてスケールへ。昔は適当だったけれど、今は豆の量を正確に測っている。

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6:グラインダーで豆を挽いてスケールに乗せ、19〜20gあたりに調整(豆によって変える)

豆をグラインドして目的の量を軽量。とりあえず19.5gにすることが多いかな。

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7:マドラーで粉をかき混ぜる(WDTみたいなもの)

メッシュを細くしていくと、ダマになったり、フィルターバスケットのなかで粒の大きさが偏りがちになるので、それをほぐす。いわゆるWeiss Distribution Techniqueみたいなことを実践する。これ、フラット刃のグラインダーを使っていると、とても大事。

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8:タンピング

そしてタンピング。タンピングはていねいに。うちのタンパーベースが58mmちょうどなので、チャネリングしないように3回くらいはプレスしなおす。ノックは一切やらない。

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9:ピッチャーにミルクを入れる

ピッチャーにミルク投入。ひとりぶんなのでピッチャーの容量は12oz。くちばしの下まで入れる。ちなみに「明治おいしい牛乳」を愛用。

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10:カップのお湯を捨てて水分を拭き取る

温めておいたカップのお湯を捨て、キッチンペーパーできれいに拭き取る。家だからこそできる細かい仕事。

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11:スチーミング

空ぶかしをしてワンドを温めてからスチーミング。だいたいいつも温度は低め。たぶん50〜55度くらい。終わったら再度空ぶかし。

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12:すぐにエスプレッソ抽出(このときピッチャーは絶えず回しておく)

スチーミングが終わったら片手にピッチャーを持ち、絶えず回しながらエスプレッソ抽出。もちろんカップに直落とし。このときエスプレッソの粘度をチェック。個人的な価値観として、粘度はあればあるだけ良い。

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13:注いで完成

すぐさまミルクを注いで〜。

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14:できあがり

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このあと、軽く湯通し&ヘッド周りを掃除(カップの水分を拭いたキッチンペーパーを利用)してシャットオフ。

 

と、こんな感じ。

 

薬剤をつかったバックフラッシュは週一。だいたいいつも土曜日に洗浄して、そのあと次週分の豆を焙煎する、というのが毎週週末の流れ。