うちの奥様は、じつはシャチ大好き人間だ。ぼくを含めて一般人が想像する以上に好き。とにかくシャチに目がない。
小さいころに観たアニメ『七つの海のティコ』でシャチに魅せられ、映画『フリーウィリー』にハマり、水族館を経営するゲームでは、シャチを飼うことが最大の目的だったらしい。
子供もだんだん手がかからなくなってきたので「じゃあ、見に行こう」ってことで、名古屋へシャチを見に行くことに。
「ついでに大阪にも行ってUSJとかも行っちゃう?」なんて言っていたけれど、子供がアトラクションの身長制限にひっかかりそうなので、大阪を飛ばして神戸にも足を伸ばすことに。
というわけで、今年のGWは、中京・近畿トリップとなったのでした。
飛行機で福岡から名古屋へ。
5月1日、ちょうど元号が「令和」に切り替わった日ということもあり、名古屋の街はお祝いムードにつつまれていた。
ぼくは名古屋には何度か来たことがあるけれど、奥様と子供ははじめて。「思ったより都会で人多いね」とは奥様。そりゃあね、福岡よりは人口多いしね。
ゴールデンウィーク真っ最中、久しぶりに味わう満員電車に揺られて、名古屋港水族館へ。
念願のシャチ公開トレーニングを間近で観覧。
名古屋港水族館には3頭のシャチがいて、なかでも愛嬌があってかわいいのが子供のリン。口元に黒いほくろのような模様があるから、すぐにわかる。
イルカより巨大なためかジャンプも迫力満点で、奥様だけでなく、子供もぼくも大満足。 ちなみにシャチがいるのは日本でココを含めて2ヵ所しかないんだとか。
「もっと見てたい」という奥様と「もういいから行こうよ」という子供。
この日はゴールデンウィークということもあって館内は大混雑。なので、ぼくもかなりお疲れモードだったけれど(人混みに疲れた感じ)、かなり見応えある水族館でした。
じつは「せっかくだから」と、夕方の会のシャチ公開トレーニングも見にいったものの、奥の小さなプールで展開してしまったため、満足に見られずじまい。メインプールと奥のプール、交互にやっているのか、それともたまたまなのか……。
水族館を満喫したぼくらは、名古屋市内へと戻り、とあるお店へと向かった。
そのお店とは……「矢場とん」!!
そう、泣く子も黙る名古屋名物、みそかつの有名店。
じつは「名古屋に行ったらぜったい食べたいものがあるんだ」と奥様が言っていたものが、なにを隠そう、このみそかつ(笑)。
ぼくもみそかつは食べたことがあるけれど、矢場とんは利用したことがなかったから、この機会に矢場町にある本店に行ってみた。
しかし、そこは連休中の、しかも本店。めっちゃ混んでいた。店内から店の前を経由して横の路地に伸びる行列……。どのくらい待ったかな。40分くらいは待ったかな。
水族館で疲労して空腹で40分待って、ようやく出てきた“みそかつ”は、まさに至高だった。
とんかつの大きさは、かなりボリューミー。そして、みそだれをあとから店員さんがたっぷりとかけてくれるのが矢場とん流なのかな。パフォーマンスとしてとてもいい。
「やわらかい! 美味しい!!」と大絶賛の奥様。
甘辛い、あの名古屋の独特のみそだれの味と、やわらかいトンカツがベストマッチして、ごはんすすみまくり。ぼくは思わずごはんをおかわりしてしまった。
疲れたときには、この味の濃さがいいね〜。
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というわけで、翌日も名古屋を堪能するぼくたち。次の日に向かうのは名古屋の超メジャー級観光地……あそこだ!
つづく。