真夏の炎天下のなか、浅草寺を抜けて「花やしき」方面を目指す。目的地は「スケマサコーヒー」。
なつかしい「花やしき」。7年前くらいに1回だけ行ったことあるなぁ……なんて思い出にふけりつつ、フリーフォールを目指すと……発見。
知らないとわからないだろうと思われる路地に、ひっそりとお店があった。
「スケマサコーヒー」は、ちょうど1年前の夏にオープンしたお店で、和のテイストをふんだんに盛り込んだ店づくりが特徴。いかにも外国人観光客が多い浅草らしいコンセプトが、いいじゃない。
入口を入ると、お客はぼくひとり。お昼前だから仕方ないか。
本当はホットのカフェラテが飲みたかったけど(豆の味を知るにはこれがいちばん)、暑いのでアイスラテと、アンバタードッグを注文。
「今日は朝からずっと外国のお客さまばかりで、日本語でお話するのは今日はじめてなんですよ(笑)」と女将さん。
そのあたりはさすが浅草。浅草寺なんて、ほとんど外国人観光客だったもの。あと修学旅行生ね。
でもって、エスプレッソマシンの前に立つ女将さんのいでたちが、妙にさまになっていて格好いい。
「今の季節は浴衣なんです。普段はデニム地の着物なんですよ(女将)」
あ、たしかに浴衣だ。
女将さんは、ていねいにラテをつくってくれて、アンバタードッグといっしょに席までもってきてくれた。
「アンバタードッグのパンの粉は、床にそのまま落としてくださいね(女将)」と、こういう小さな気配りもうれしい。
アイスラテは、良い意味でとてもさっぱりした味。
エスプレッソは控えめだけれど、苦味と酸味のバランスがかなり良いのがわかる。ホットで飲めば、もっと苦味とコクが感じられそう。
「この豆はブレンドですか? バランスがとても良いですね」というと、「ありがとうございます! そうなんです。2年くらい、ああでもない、こうでもないって、つくったブレンドなんですよ」と女将さん。
これは豆を買っていかないと!(豆の話はまた今度)
アンバタードッグは、皮がパリパリで食感が最高。あんこの甘さとバターのコクが絶妙で、これまた美味しい。おなかが空いていたこともあって、ペロッと食べてしまった。今度きたときはスイーツ系も食べてみたいなぁ。
というわけで、浅草のちょっとした隠れ家的なカフェ「スケマサコーヒー」。浅草界隈でちょっと休憩したいときに、ぜひ。
ごちそうさまでした。