うちの奥様、じつはカフェのような、でもカフェとはちょっと違う全国チェーンの飲食店でアルバイトを始めた。コロナの影響でしばらく休業になりそうだけれど。
何日か勤務をして帰ってきたある日、「どうでもいい豆ってない?」と奥様。
聞くと、スチーミングを含むカフェラテの練習をしたいものの、せっかくだから本物のエスプレッソを使いたいらしく、それで聞いてみたらしい。
「うーん、ないわけじゃないけど、焙煎してないよ?」と言うと、「私が焙煎するから」と奥様。
そんなわけで、ひょんなことから焙煎に手を出すことに。
そこで、まあまあ余っていたブラジルNo.2と、ぼくが普段使っているサンプルロースターではなく、もうちょっと手軽なアウベルクラフトの焙煎機を渡してみた。
ぼく「豆を入れたら、あとはクルクル回すだけだから」
奥様「どのくらい焼くの?」
ぼく「焼いてると2回パチパチって弾けるんだけど、ラテに使うなら、その2回目あたりでいいと思うよ」
奥様「ハゼってやつね」
ぼく「(なぜ知っている)そうそう」
奥様「火力は?」
ぼく「温度わからないから変えなくていいと思うよ」
奥様「りょーかい!」
というわけで、ブラジルNo.2をアウベルクラフトで焼き始めた奥様。
奥様「黄色くなってきたよ! もうそろそろかな?」
ぼく「あー、まだまだ」
奥様「チャフが落ちてきたよ! そろそろ?」
ぼく「ううん、まだまだ」
という具合で豆の様子を観察しながらグルグルとハンドルを回し、12分くらいで1ハゼ、15分くらいで2ハゼに突入して、フルシティとフレンチの間くらいの深さで煎り止め。
「わりといいんじゃない?」と奥様。たしかにムラにもなっていないし、問題なさそう。
「でもきっと美味しくないよ。初めてなんだから」という奥様に、「たぶん大丈夫だと思うよ」とぼく。
豆の入れ物に困っていたので、いつも使っているコーヒー袋を1枚提供してあげたら、パッケージに「おいしくないので飲まないでね!」の文字が(笑)。
美味しいか美味しくないかは、飲んでみないとわからない。
ラテづくりの修行の模様と、この焙煎豆の試飲の結果はまた次回!