グアテマラはあまりあれこれ飲み比べた経験がないものの、そのなかでもリピート率が高いのが、このアグアブランカ。うちの一軍豆のひとつ。
昨今の流行りはウェウェテナンゴ地区みたいだけれど、個人的には俗に言うフルーティーな酸にはそれほど執着がないので、ボディとコクが豊かなこの豆が好き。フライハーネス産のグアテマラというべきなのかな。グアテマラのなかでもウェウェテナンゴとは真逆の位置関係にある(ちなみに豆を買うときは産地の様子や位置を地図で見るのが好き)。
スクリーンサイズは小さめ。だけれど、硬くて、SHBよりも少し火が通りにくい。焼き上がった豆も硬い。手挽きのミルで挽いているとゴリゴリするし、エスプレッソ用のグラインダーでもブラジルよりメッシュを細くしてやらないと適正メッシュにならない。
ローストの深さは、いつもだいたい2ハゼピークのフルシティくらいまで。1ハゼから2ハゼまでしっかりと時間をとり、ゆっくりと熱をいれるとダークチョコレートのような風味になる。エスプレッソで落とすと粘度もあり、ラテにすると甘みとコクがとても豊か。同じ理由でブラジルのショコラ系も好きだけれど、この豆はブラジルよりもさらにビター寄り。
とにかくボディというかコクが豊かなので、そのまま飲むのも好きだし、コク担当としてブレンドに加えるのもオススメ。
ちなみに、ローストを浅めにすると、もちろんそれなりに酸は残るけれど、いわゆるレモンだとか、昨今流行りのスペシャルティらしい酸ではないので、そういうのが好きなら別の地域にしたほうが良さそう。