ブラジルの豆が好きだ。苦すぎず、変に酸っぱくもなく、甘くて、コクがあって、あと味スッキリ。だから、うちの主力豆は前にも書いた「アロマショコラ」なのだけれど、久しぶりに別のブラジルを買ってみた。その名も「ルシアーナ」。
農園主のJose.Carlos.Grossiさんが、出来の良い豆に愛娘の名前をつけたというのが、このルシアーナなんだとか。農園のwebサイトを見る限り、区画ごとに様々な名前がつけられているようで、そのなかのひとつが、ルシアーナだった。きっとお気に入りの畑で、この豆はきっとそこで収穫されたものなのだろう。いいね、こういう話。
で、この豆は精製方法に大きくふたつの特徴がある。
ひとつは、天日乾燥のあと、サイロに一定期間置いて豆の含有水分を均一にしていること。もうひとつが、最低30日間、倉庫でエイジングしていること。これは生豆屋の受け売りで、前者と後者は同義なのでは? とも思ったけれど、ほかにはない特徴であることにはかわりないかな。
そのおかげか、豆面はきれいで、アロマショコラに比べると、ちょっと白っぽい。エイジングで水分が飛んでいるから? クロップが古いから? そのせいか、1ハゼからの温度上昇がアロマショコラよりも早い印象。
いつものようにフルシティまで焼いてカフェラテにしてみた印象は、とてもクリアで、上品。甘味たっぷりで、酸味もちょっとありアロマショコラとはまた違った味だけれど、甲乙つけがたいくらい美味しい。味の力強さというか奥行きはかろうじてアロマ〜に軍配が上がる気がしたけれど、そのぶんキレがよくて、こっちが好きって人も多そう。
エスプレッソ向きと書かれていたけれど、本当にそのとおりで、比較的安価なのもいいね。おすすめ。