「まさか2週連続でコーヒーイベントに足を運ぶことになろうとは。われながら好きだよなぁ……」なんて思いながら「福岡コーヒーフェスティバル 2017」に行ってきた。今年で2回目という同イベントは、九州中の名だたるコーヒーショップが集結するという、なかなかエキサイティングなコーヒーイベント。
先週行ったこのイベントは、いろいろなジャンルのお店が集まって、まったりゆったりのんびり……だったけれど、今回のはコーヒー一本。とにかくマジメ。各店の試飲のほか、各種セミナーなんかもやっている。しかも、1500円の入場料を払って会場に入るわけだから、もう「好きな人」しか来場しないというところが潔い(去年は入場無料だったらしいけれど)。
最新のコーヒーカルチャーに触れるイベントというよりは、「九州・福岡をコーヒーアイランドとして盛り上げたいので、地元のコーヒーショップを集めてみました。みんな飲み比べて楽しんでね」という、とてもシンプルな主旨のイベントで、そういう意味では「東京コーヒーフェスティバル」とコンセプトは似ているのかも。
……にしても人が多い!
有料だから、相当コーヒー好きな人しか来ないだろうと思っていたけれど、まさかこんなに来場者が多いとは。コーヒー、やっぱりブームなのかなぁ。それとも、カルチャーとして根付きはじめているのか。ともあれ、ぼくとしては初めての今イベント、簡単に写真レポートを。
↑いきなり変わり種。カスカラとコーヒーを一緒に抽出したタイのコーヒーを試飲。あのカスカラのほのかな酸味と甘みにコーヒーの苦味が加わった、初体験な味。お店の名前は残念ながら失念……。
↑大野城の名店「蘭館」のネルドリップを試飲。「美美」のような濃厚な味を想像していたら、意外にもあっさりだった。それにしても、ものすごい量の豆を使っていて驚く。
↑試飲はしていないけれど「Allpress Espresso」。どうしてマシンとグラインダーがこっち向きになっているのかは謎。
↑フレーバーシロップいっぱい。こういう商品の展示も何気に嬉しい。
↑たまに通販でお世話になる「DCS」の出展も。おにぎりのような形のアイテムは、コーヒーの“振るい”。手にとって見られるのもこうしたイベントならでは。
↑「マンリーコーヒー」。ガラスでできたミルクジャグのようなアイテムがちょっと気になった。
↑「マンリーコーヒー」ブラジルのエアロプレス。ブラジルなのに酸味が強くて、さっぱり。
↑「コネクトコーヒー」。どこにあるのかと調べてみたら、天神北の「マノマノ」の場所でビックリ。さらに調べてみたら、マノマノの増田さん、お店締めちゃったという情報を見て二度ビックリ。マノマノは福岡にきた3年前、美味しいコーヒー豆を探していたときにお世話になりました。
↑「コネクトコーヒー」のエスプレッソマキアート。もともとカフェラテ派だからか、試飲したなかではこれがいちばん好き。
↑富士珈機のブースも。ディスカバリー(というか、まともな焙煎機)いいなぁ。
楽しめたけれど、いろいろと課題も多い?
というわけで、最後に感想を。
「福岡コーヒーフェスティバル」、いろいろなお店が集結して飲み比べできるという意味では、とても価値があるし、おもしろい。加えて、さまざまなテーマで開催されている各種セミナーも同様で、ファンにとってはコーヒーに対する理解をより一層深めてくれるという意味では本当に素晴らしいと思う。
ただ、運営も試行錯誤中なのか、課題も多いと思った。
まず、会場が良くない。来場者数に対して会場が狭すぎたのは結果論だからそれは置いておいて、商業ビル9Fの多目的ホールでは、本当に事前にイベントの情報をキャッチしている人にしか来てもらえない。それでいいの? と思っちゃう。
「コーヒーファンのためのイベント」という主旨もすごく理解できる一方で、こういうイベントはむしろ「知らない人にいかに知ってもらうか」が重要なんじゃないかと。街をコーヒーで盛り上げたいのであればなおさら。つまり、屋外でやるべきだと、ぼくは思う。
例えば、同じ博多でいえば博多駅前広場なんかは絶好の場所だろうし、よくイベントをやっている天神中央公園あたりでもいい。とにかく、たくさんの人の目にとまる場所でやらないと意味がない気がする。それこそ舞鶴公園でもいいかもね。
あと、入場料の問題。有料にした今回も苦渋の決断なんだとは思うけれど、やっぱり「東京コーヒーフェスティバル」みたいに、入場無料にしてほしい。試飲チケットは有料でいいから、とにかく見るだけなら無料がいい。そうしないと、気軽に立ち寄れない。
「あ、コーヒーのイベントやってる。無料だし、見ていこうかな」くらいの敷居の低さが大事だと思う。
各種セミナーは、その時点で好きな人が対象だろうから、スペースがあれば別途テントを張ってそのなかでやるとか、それこそ別室開催でも十分なんじゃないかなぁ、と。
……とまあ、いろいろと好き勝手書いてみたけれど、いちコーヒーファンとしては、こういうイベントをやってくれるだけでも嬉しいわけで、今後もどんどん盛り上がってほしいし、5年10年と続いていくといいなぁと思います。
来年も忘れていなければ、行こうかな。