きっとなんでもそうだと思うけれど、純正よりもサードパーティ製のパーツやらアイテムを試したくなってくるのが人の性。エスプレッソマシンもしかり。で、数あるパーツのなかでも、どれほどの効果があるのか体感しづらいのがプレシジョン(高精度)な非純正シャワースクリーンだと思う。
シャワースクリーンとは、グループヘッドから出てきたお湯をコーヒーに散布するためのパーツ。文字どおり、シャワーのようにお湯が出てくる。
パーツとしてはかなり安価な部類ということもあり、ぼくも興味本位でいくつか買ってきた。EspressoPartsのHQブランドのもの、そしてIMSのもの。
そこで疑問になるのが、これら非純正シャワースクリーンが、純正に比べてどういうアドバンテージがあるのか?
ぼくもあれこれ推測しながら使ってきた。必ず何かしらのメリットがあるはずだ、と、抽出の様子を注意深く見守ってきた。ときには純正と入れ替えてみたりもした。
で、ぼくなりの結論。
「ワカラナーイ!」
たしかにIMSのスクリーンを使うと、抽出時のお湯が綺麗なシャワー状になるので視覚的に気持ちいい(上の写真)。ただ、これはスクリーンがクリーンな状態に限ったもので、抽出によってスクリーンが少しでも汚れているとこうはならなず、拭いてやる必要がある。
スクリーンがきれいな状態で抽出を行ったとき、少し汚れた状態で抽出を行ったとき、そして純正のスクリーンに戻して抽出したとき、それぞれで抽出の様子、あるいは抽出後のエスプレッソに明確な違いがあるかと言われれば、「たぶんない」と言わざるをえないかな、という。
純正は中央部分にお湯だまりができる構造になっているのに対し、IMS等、非純正のスクリーンはそれがないので、バスケット中央にお湯が流れにくい、という違いはありそうだけれど、うーん、どうなんだろう。もしかすると抽出中、バスケットのなかのコーヒーが膨らんでカサが増し、スクリーンとのクリアランスがなくなったときに、このお湯だまりの有無がカギになってくるのかもしれないけど、これは推測の域。
しかもこのお湯だまり構造、E61標準(?)と思われるシャワースクリーンでもあったりなかったりするので、結局どれが本当の意味での純正なのかよくわからなかったりする。
とりあえず見た目が良いので、このままIMSを使い続けてみるけどね。