かれこれ十数年、E61用のGenericなボトムレスフィルターを使ってきたけれど、ROCKET純正のボトムレスポルタフィルターの使いごこちが気になって、今さらながら使い始めた。
Genericなボトムレスも普通に使うぶんには大きな問題はないのだけれど、いかんせん精度が悪くて……。例えば、バスケットをハメ混む先端部分が、右と左でウォールの高さが微妙に違っていたりする。これが違うとタンピングしたときにバスケット内でコーヒーをフラットにしづらくなり、何気に都合が悪い。ディストリビューションツールを使わない場合はとくにそう。
もちろん、全部がそうとは言えないけれど、少なくとも細部の加工もROCKET純正に比べると造りが荒いし、加工精度的にもいまひとつな印象を受けてしまう。
とまあ、そんな理由で使い始めたROCKET純正のボトムレスポルタフィルター、厚みもあり、Genericに比べると重厚感たっぷり。実際、Generic375.5gに対し、ROCKET純正は473.5g(いずれもフィルターバスケットは含まず)とだいぶ重く、手に持ってもズッシリとくる。
ただ、重さについては重ければ良いとは全然思っていなくて、実際はGenericの軽いほうが使いやすく感じるけどね。
Genericに比べて分厚いぶん、今までと同じバスケットを使うとちょっと不格好になったので、同じシリーズの高さが26.5mmのもの(IMS B70 2T H26.5 M)を使用。ディストリビューションツールの再設定が必要になるけれど、まあ仕方ないかな。
余談だけれど、ぼくが愛用しているIMSのバスケットにリッジレスがないことが判明して、仕方がなく26.5mmのモデルもリッジドを使っているけれど、ROCKET純正のポルタフィルターはスプリングが硬い! 一度バスケットをハメ込むと外すのが億劫になってしまうくらい。
ただ、それ以外を見ると加工精度も高いし、モノとして美しいの使っているときの気分はいいかな(けっこう重要)。
と、いうわけで、久しぶりにポルタフィルターを新調したお話でした。
Bottomless Portafilter – ROCKET MILANO S.R.L.