nine.ten coffee weblog

おうちカフェ「nine.ten coffee」のブログです。今のところ単なる趣味です。

ブラジルの豆3種を焼き比べ&飲み比べ

f:id:nineten_coffee:20190720155010j:plain

先日、枯れた(1年くらい放置していた残った豆)ブラジル ハニーを焼いてラテにしてみたら、まぁ、たしかに少し枯れた風味こそしたものの、カカオ感たっぷり&コク豊かで意外にも美味しかったので、久しぶりにブラジルの豆を3種ほど比べてみた。

 

ひとつは、うちでは定番のブラジル「アロマショコラ」、次に100%アマレロブルボンの「ギーマ農園」。最後に、何気に今まで焼いたことがなかった「No.2 17/18」。

 

ローストレベルは、普段焼いているアロマショコラと同じ深さを目指す。目安としては、だいたい2ハゼ開始から25秒くらいのフルシティロースト。

 

しかーし、“同じブラジルだから焙煎の感覚は変わらないだろう……”などと思っていたら、意外や意外、なにげに差があり、同じローストレベルをねらったものの、焼き上がりはけっこう差がついてしまった。

 

なので、参考程度に。

f:id:nineten_coffee:20190720155105j:plain

↑この3種を焼き比べ&飲み比べ。1がアロマショコラ、2がギーマ農園、3がNo.2。

f:id:nineten_coffee:20190720155211j:plain

↑焼き上がり。ちょっとわかりにくいけれど、アロマショコラに対してギーマ農園は少し焼きすぎ、No.2は少し浅すぎという結果に。うちはサンプルロースターに囲いをつけている関係で、ロースト中に豆の様子を見るのが困難で、ちょいちょいこういうことがある。うーん。テストスプーンが使える焙煎機欲しいなぁ。

■アロマショコラ

うちで最も消費しているブラジルの豆。

 

品種はムンドノーボ、カツアイ、カツカイのブレンドで、ナチュラル精製。オマケでUTZ認証つき。

 

スクリーンサイズは16UPということで、火のとおりは良いほう。フルシティまで焼くと、甘く香ばしい香りになる。

 

上手に焼くと、ほろ苦さ、コク、甘みがけっこう絶妙なバランスになって、これだけで十分美味しいラテになるんだけれど、季節のせいかな、今回はちょっとだけ焼きすぎた感……。5秒くらい早めに煎り上げるべきだったかもしれない。

 

f:id:nineten_coffee:20190720155355j:plain

■ギーマ農園

アマレロブルボンのギーマ農園は、サイズ16UPのナチュラル精製。UTZとRAのダブル認証。

 

で、シリンダーが冷えていたからか、焙煎中は豆の温度が上がりにくく、序盤からアロマショコラよりも強火を使うことになり、結果的に火力強すぎ、しかも焼きすぎという悲しい結果に……。

 

ラテにすると、やや尖った苦味(火力のせい)が先にきてしまうという残念な事態になってしまったものの、数日経って落ち着いたら、まぁ許せるほどにはなった。その嫌な苦味に目をつむれば、コクと甘みは素晴らしく、かつ、後味もクリアで悪くない。

 

もう少し浅く焼いたときの味がみたいところだけれど、250gしか買っていないから、もう豆がないんだよな……という。

 

今度またリベンジしよう。

 

f:id:nineten_coffee:20190720155455j:plain 

■No.2

今までけっこういろいろなブラジルを試してきたつもりだったけれど、なぜか「とにかく安いから」という理由で避けてきたのが、このNo.2(笑)。

 

だからこそ、この機会に焼くしかないなと。

 

今回買ったのは、ほかの2種よりも少しだけサイズが大きい17/18。

 

これがね、火力はアロマショコラと同じくらいで様子を見ていたつもりだったけれど、温度の上がり方、ハゼのタイミング、ハゼ方、全部が違っていて、だいぶ混乱してしまった。

 

アロマショコラのデータ(感覚)が全く役に立たず、結果的に予定よりも少し浅煎りになってしまった。

 

あ〜あ、ギーマに続いて、こっちも失敗かぁ、と。テストスプーンで焼き色を逐一チェックできたら、こんなこともなかったのかなー。

 

失敗したと思い込んでいたので「どうせ不味いんだろうなぁ」と、テンション下がり気味でラテにしてみたものの、その味は意外や意外、予想よりも美味しいじゃん、と。

 

ブラジルらしいナッティーな風味と同時に、ぼくが好きなカカオ感が思いのほか豊かで、甘みもけっこうある。

 

味そのものは強くなく、“ああーブラジルだねー”って感じで全体にマイルドなんだけれど、なんというか、口当たりがかなり好み。

 

それに貢献していると思われるのが、エスプレッソの質感。

 

ぼくが言う質感とは粘度のことで、要するにトロッとしてる。ブラジルでここまで粘度があるエスプレッソは珍しい。少なくとも、スペシャルティグレードのブラジルでここまでの粘度は今まで経験がない気がする。

 

ただまあ、安い豆独特の風味というのかな、雑味というかホコリっぽさというか、そういうのを多少ながらも感じてしまう。これはブラジルに限らず、だいたいの国も豆にも言えることだけれどね。そういう意味でも、単体で飲むよりはブレンド向きなんだろうなぁ。

 

f:id:nineten_coffee:20190720155824j:plain

 

No.2を入れたブラジルブレンドってアリかも!?

前にブラジルだけのブレンドをつくろうと試みたことがあった。このエントリーがそれで、残念ながらそのときは失敗に終わったけれど、こうしてみるとNo.2の“良い意味での控えめな個性”と“カカオ感”は、ブレンドすると良いかも? と思えてきた。

 

ブラジルブレンド、また挑戦してみようかなー。