今年も年末の帰省に便乗して宮島方面へと足を伸ばし、まだ行ったことがないコーヒーショップを訪問してみた。
宮島もお店の代謝が進んでいるのか、どんどん新しいお店ができていて、子供のころから何度もきているのに、来るたびにちょっぴり新鮮な気分になる。
今回行ったのは宮島の高台にある「天心閣(てんしんかく)」。前に行った「sarasvati(サラスヴァティ)」と同じ「伊都岐珈琲」の系列店。
「こんなところを入っていくの?」と、言わずにいられない細い路地を入り、階段をしばらく上ると、見えてくるのは日本庭園に囲まれた一軒家。一見するとお店には到底見えないけれど、ここが目的地である「天心閣」。一応、途中に門があり店名が掲げられてはいるけれど、知らないとまず足を運ぼうとは思わない、そんなロケーション。
さらにこのお店、営業時間が14時〜17時と、とても短い。ぼくらもわざわざ開店に合わせて時間を調整して訪問したくらいだから。
と、そんな営業時間の短さとマニアックな場所ということもあり、お客さんは僕たちをふくめてココを目的に来た人ばかり。宮島なのに外国人観光客の姿もない。こんな場所、なかなかレアかも。
店内は外観からは想像できないくらいモダンな雰囲気で、大きな窓からは五重塔と千畳閣、遠くには厳島神社と瀬戸内海を見渡すことができる。
そんな景色を眺めながら過ごすゆったりとした時間が、とても贅沢。
で、注文したのは、奥様&子供がカフェラテとチョコレートテリーヌ。ぼくは広島レモンケーキとドリップ(じつはこの店にくる直前に「ミヤジマコーヒー」でカフェラテを飲んでいたのでした)。
子供のころはとくに意識していなかったけれど、広島といえば柑橘類みたいだから、やっぱりレモンケーキを食べたいじゃない。
そのレモンケーキがとても美味。レモンといっても決して酸っぱくはなくて、ほのかにレモンの酸味というか風味が感じられるケーキなんだけれど、甘さがちょうど良くて上品な味。これ好きだなー。
ドリップも、結構深煎りだと思うけれど、全然重くなく、スッキリしていて飲みやすい。お店の「BLEND No.1」という豆を使っているみたい。
奥様と子供のチョコレートテリーヌも、甘すぎないのに、しっかりとコクがあって、食べ応え十分。これには奥様も「美味しい!」と高評価。
カフェラテも気に入った模様。ぼくもひと口飲ませてもらったけれど、フルボディな味だけれど苦すぎず、チョコレートテリーヌととても合う。口のなかがレモンケーキ状態だったので、あんまり細かい味までは判別できなかったけれど、ドリップ同様にカフェラテの印象も上々。
とりあえず注文したもの全部が満足の味で、ロケーションの良さもあって、みんなゴキゲン。
帰り際、店員さんが「もし良かったらお写真撮りましょうか?」と、わざわざ外のテラスに出て写真を撮ってくれた。こんな心遣いがうれしいね。
というわけで、ちょっとマニアックな場所にあるけれど、宮島で美味しいコーヒーを飲みながら落ち着ける場所としては最高のお店でした。