随分前にタイのオリエンタルファズをお試ししたことがあって(ブログを始める前の話)、焙煎技術こそ未熟ながらも、なかなか美味しかった記憶があり、ふたたびタイの豆を試してみたくなり、買ってみた。
タイのコーヒーといえばココ! と言わんばかりの名産地、ドイチャン。そのなかでも有名なウサミ農園の豆。
日本語の名前が不思議で調べてみると、地域の少数山岳民族を支援されている日本の宇佐美環境歴史学博士が運営されている農園なのだとか。これは素晴らしい。
品種は以前、ベトナムのエバーグリーンでも好印象だったカティモール(タイ産の豆ほぼカティモールらしい)。豆面はとってもきれいで、欠点豆がほとんど見当たらず、サイズもわりと小さめ。
さて、タイのカティモールの味はどうなのか!? いつものようにフルシティまで焼き込んで、翌日、カフェラテに。
おお!?
カティモールだけに多少なりともクセがあるのかと思いきや、これがびっくりするくらいクリア。あっさりしているのに程よいコクがあり、かつミルクとの相性もよく、全体的なバランスが素晴らしい。
本来、比べるべきものではないけれど、同じ品種のエバーグリーンよりも全然うわてな印象。当たり前とはいえ、産地でここまで違うんだね。
ドリップでもその素性の良さが際立ち、とても上品にまとまっていて美味しい。
アジアのなかでもタイのコーヒーカルチャーが最近元気が良いのはなんとなく感じていたけれど、コーヒー豆がこのレベルなら、それも納得。
ウサミ農園ではイエローブルボンなど、ほかの品種も栽培しているようなので、機会があったら試してみたいな〜。