いつも忘れたころに届いている「Standart Japan」。このあいだ、12号が到着していた。
コロナのなか、これだけのボリュームの本をつくるのは大変だろうなぁ、と思いつつパラパラと斜め読み。
目に飛び込んできたのが最初の特集「バイアスをすくい取れ」がいきなりおもしろい。
カッピングにまつわる「先入観」のお話。ぼく自身はまともにカッピングやったことないけれど、“ナチュラルだからこんな味だろう”とか“ブルボンだからこんな傾向かな”なんて、ある種の先入観を持って豆を選択し、ローストし、抽出してしまっているのは事実。
で、たまに予想外の事態に直面してしまって、ブログに書いたりもする。それがコーヒーのおもしろさでもあるんだけれどね。だから、豆の評価に先入観が少なからず介入してしまうのはわかるなぁ、と。
前から感じていたことでもあるけれど、こういう話を読んでしまうと、機械で成分を数値化してそれを評価する方式にシフトしていくほうが良いんじゃないかなぁ、とあらためて思う。
次に興味深いのは、産地としての中国にフォーカスした記事。
去年のSCAJでも大々的に宣伝していたし、最近勢いがある産地であることは間違いない。だけれど、ぼくはまだ飲んだことがないんだなぁ。これも単なる先入観だけれど、なんとなく候補に挙がらないというか食指が動かないというか……。機会があったら買ってみたい。
あとはパナソニックの「The Roast」の記事も気になったけれど、これは主に開発サイドのフィロソフィーを伝えることに終始しているのが、ちょっと残念。広告がからんでいるから仕方ないのかな。
もう一歩踏み込んで、実際の使用感だったり味の傾向などをレポートしてほしかったところ。そこまでできるメディアって、読者層から考えたらほかにないしね。
「The Roast」は、焙煎量と価格からして積極的に欲しいとは思わないけれど、興味はあるので機会があったら一度使ってみたいなぁ。
そんなわけで、斜め読み終了。これからちゃんと読みます。