ここのところエチオピアの豆というと、なにかとその名前を聞くことが多いMETADという会社。
2006年のWBC(ワールドバリスタチャンピオンシップ)チャンピオンがオーナーのエチオピアを代表するコーヒー農園で、今やMETAD社が扱う豆は世界中のロースターから取り合いになるというほどに確固たる地位を築いているらしい。
要するにクオリティが高いらしい。
と聞くと、やっぱり試してみたくなるというもので、ゴチチを買ってみた。
ゴチチはエチオピア南部、Gedeo県で栽培されている豆。場所を地図で確認してみると、シダモのすぐ南みたい。
G1だからか、豆面は綺麗でサイズも大きめ。ただし、いわゆるエチオピアのナチュラルのような香りはせず、豆の香りはいたって普通。
いつものように2ハゼちょっとまで焼いて、翌日カフェラテに。
ひとくち飲んだ印象はというと、「ん? うん、上質なエチオピアだねえ……」という(笑)。
控えめな苦味とミルクの甘み、ほんのり漂うベリー系のフレーバーとのバランスは、どことなく優等生的な感じで美味しい。だけれど、インパクトはそれほどでもないかな……という。
例えて言うと、より洗練されたシダモ? 場所的に近いからか、味はシダモG1あたりとあんまり変わらないかも。
翌日以降にアイスコーヒーにしてみるも、これもクリアで美味しいけれど、まぁ、普通でした。美味しいエチオピアという意味で。
2ハゼ超の深煎りだからか、それとも焼き方の問題かな? 美味しいんだけれど、予想していたよりは普通で、言われているようなグレープフルーツ感もとくに感じず……うーん。
というわけで、相変わらず、ぼくのなかでのトップ・オブ・エチオピアは、コチャレのナチュラルなのでした。