福岡の有名なコーヒー専門店のひとつに久留米市の「COFFEE COUNTY(コーヒーカウンティ)」がある。
ぼくも薬院のお店に一度だけ行ったことがあり、浅煎りがそんなに好みじゃないぼくでも、そこでいただいたコーヒーはとても美味しかったのを覚えている。なにを飲んだかは忘れちゃったけれど。
そんなわけで、ぼくのなかでは「COFFEE COUNTY」は“浅煎りでもぼくが美味しいと感じるコーヒーを出してくれるお店”という認識だった。東京でいうところの「アンリミテッドコーヒーバー」のような、浅煎りなんだけれど、頭ひとつ抜けている感じのお店というか。
でね、奥様がバイト先でその「COFFEE COUNTY」の豆をいただいてきた。
バイト先の同僚さんが「COFFEE COUNTY」のファンらしくて、ぜひ飲んでみてほしい、と、奥様にプレゼントしてくれたらしい。
「というわけで、どんどん飲んでみて」と奥様。もらったのはぼくじゃないんだけどな(笑)。
コロンビアの豆。
ダークローストと書いてあるけれど、実際に見てみると、シティくらい。てことは、ほかの豆はもっと浅いんだろうね。
パッケージには焙煎日が書かれていなくて、豆の香りは、まずまずな感じ。ちょっと経ってるのかな。
100gなので、量的にラテにするには厳しそうということで、ドリップでいただくことに。
カリタのウェーブを使って、14gの豆で2分ほどかけて160cc抽出してみたら、熟したフルーツのような、ベリー系の香りをたっぷりと含んだコーヒーに。ほほぅ。いかにもコロンビアらしい良い香り。
飲んでみると、想像してたよりもライトでびっくり。
浅煎りのスペシャルティによくあるレモンピール的な酸味がまずきたと思ったら、意外にもそれが続く感じ。もちろん、甘みとコクもあるんだけれど、思ったよりも酸味が主張してくる感じ。それは冷めても同じ傾向だけれど、冷めたら冷めたでワインみたいな風味も顔を出してきておもしろい。
別の日に、奥様にアイスコーヒーをつくってもらった。25gの豆でふたりぶん。
写真は撮っていないけれど、そのときのコーヒーは香りからして甘酸っぱくて、ホットよりもベリーな感じが出ている。
飲んでみると、ベリー系のコクと酸味が広がって、いわゆるスペシャルティのアイス的な味に。浅すぎないからまだイケるけれど、アイスにするならもっと深めのほうが合ってる気がするな。
浅煎りがぼくよりも苦手な奥様。このアイスではじめてこのコロンビアを飲んだ感想は「……やっぱり私は苦手だな」と、ひとこと残して去っていった(笑)。
「もちろん、美味しかったよって言うよ!」と付け加えて。
コーヒーの好みは難しい。