2021年最初の「Sandart Japan」が、このあいだ到着。第15号。
例によってまだじっくりとは読んでいないけれど、今回はどちらかというと周辺ネタが多いね。
例によって個人的に興味深かったコーナーを挙げると、あのロブスタを掘り下げた「ロブスタの再考」という特集。
ベトナムのコーヒーカルチャーと同国で収穫量が多いロブスタにまつわる話で、最近はスペシャルティなみの待遇を受けたロブスタが注目されつつありますよ、という内容。
いわゆるロブスタって、安い、苦い、不味い、みたいな印象が強いものの、ことイタリアのコーヒーにはなくてはならない存在であると同時に、ぼくがコーヒーに目覚めるきっかけになったEspresso Vivceの豆にも、じつはロブスタがブレンドされていたこともあって、個人的にはとてもなじみ深い豆だったりもする。
ただ、特有のクセがあるのは間違いなくて、アラビカ100％の味に慣れてしまうと、ロブスタが少しでも入っていると「んん？」と思ってしまうのも事実。だからこそ、好き嫌いがはっきりとわかれるのもわかる。
ブレンドにちょっと混ぜるとすごくパンチが出るし、エスプレッソを落とせばクレマがすごいことになるので、使い方次第ではとても良い豆なんだけれどね。
タイミングよく、ちょっと前にベトナム産のスペシャルなロブスタを購入したので、今度焼いてみるつもり。
あと、今号の広告ではじめて知った「TYPICA」という取り組み。
品種の名前そのものなので一見するとなんなのかわかりづらいけれど、要するに、いちロースターが生産者とダイレクトトレードするためのプラットフォーム＆コミュニティのよう。
これは今までになかった画期的なもので、これがどんどん普及していけばWinWinの関係になりそう。ただ最小ロットの問題もあって、個人のアマチュアロースターがダイレクトトレードするのはなかなかハードルが高そうではある。
まだwebサイトは仮オープンのような状態なので、本格始動する日が楽しみ楽しみ。
