普段はIMSのフィルターバスケット「B702TH24.5M」を愛用しているのだけれど、Pullmanの精密バスケットを使ってみたくなったのでお買い上げ。
IMSのバスケットは、ホールの精密さもさることながら、なにより底がラウンドしていて抽出後のカスがとても捨てやすい点がお気に入り。ただ、リッジド、つまりバスケットの側面に固定用の溝があるタイプなので、タンピングの際にタンパーがやや引っかかる感じがしていて、そこがちょっと気になっていた。
残念ながら、IMSには同じタイプのリッジレスがないので(なぜないのかは不明)、思い出したときにたまーにネットでバスケット探しの旅に出るんだけど、そのときに気になったのがPullmanのバスケットだった。
前にも書いた気がするけれど、ずいぶん昔にVSTのバスケットも試したことがあって、VSTは抜けが良すぎる点とカスの捨てにくさが嫌でそっとしまってしまったけれど、形状を見る限り、このPullmanのバスケットもサイドがまっすぐ垂直に立ち上がっているという意味でVSTに似ている。うーん、嫌な予感。
ちなみにB702TH24.5Mとの形状の違いも歴然。
まず上から見ると、こんなに違う。左がPullmanね。
横から見ると、もっと違う。ちなみにPullmanの容量は17-19g。
Pullmanはサイドがほぼ垂直に立ち上がっているのに対して、普段使っているIMSは丸くラウンドしているのがわかる。これがポイントね。
さて肝心の使用感はというと……思ったとおりでした(泣)。
今使っているIMSと同じメッシュでは抽出が早いので、より細挽きに調整する必要があることと、カス離れが悪いという点についてもVSTと同じ。ノックボックスに叩きつけたとき、1回じゃ取れてくれないんだよね。
ただ、リッジレスゆえにタンピングはストレスなくて気持ちいいし、広いバスケットの底面からエスプレッソが抽出される様子は絵になって良い。ただ形状的にVSTと同じく抽出効率はPullmanに軍配が上がると思う。
味についてはどうかというと、メッシュが変わるから当然変わる。それは良くも悪くもね。だから常用するとなるとPullman用にチューニングしなきゃいけない。
というわけで、せっかく買ってはみたものの、やっぱりVSTと同じような使用感で個人的にはIMSでいいかな、という結論になってしまったのでした。
VSTを散々引き合いに出してきたので、せっかくだからVSTとも比べてみた。
VSTはリッジドの15gだから、Pullmanよりは少し小さめ。
で、比べてみて思ったけれど、Pulmanのエッジの立ち上がりはVSTよりも鋭いんだね。そりゃカス離れが悪いわけだ。
結論としては、やっぱりIMSが好き、ということで。
あとできればB702TH24.5MもしくはH26.5Mのリッジレスをつくっていただきたい所存。