なんだかんだ言って安定感あるブラジルが好き。それこそ、焙煎をはじめたときからずっとブラジルは焼き続けていて、なかでも、ラテにするとココア感が出るショコラがお気に入りで、今ではすっかり一軍豆としてショコラが君臨している(ショコラにもいろいろあるけど)。
とはいえ、ロットによってはたまに「おや?」と感じることもあり、そういうのに当たると新たなブラジル探しの旅に出発するのです(ネットで)。
そんなときに目に入ったのが表題にある「ベラビスタ農園 ブルボンアマレロ パルプドナチュラル」。
豊かな風味と甘みを持つブルボンのさらに上をいく黄色いコーヒー豆、アマレロの、パルプドナチュラル。ブラジルではまあまあよくあるスペックなんだけど、このベラビスタ農園は長年このアマレロブルボンの栽培を行っているようで、そのアドバンテージに期待。
いつものようにフルシティまで焼いて、翌日テイスティング。
エスプレッソの質感は上々。粘度たっぷりで、この時点で期待大。
でね、肝心の味なんだけれど、これが予想以上に良かった。
とにかく甘みがすごい。ミルクの甘みを引き立てているのもそうだけど、豆が持っている甘みすら感じられるほどに甘さがある(気がする)。
コクというかボディ感はショコラに若干劣るものの、そこはブルボン単体の力か、クリアさは断然上で、とても上品なコクになっている。いやぁ、これは美味しいね。
アマレロブルボンって今までいくつか焼いたことあるけれど、これはなかでもベストかもしれない。
ドリップ(アイスで)で飲むと、甘さというよりは、クリアでほろ苦い感じがとても心地いい。ショコラだと、良くも悪くももうちょっと舌に残る感じがあるけれど、この豆はそれがあまりない。
なるほどー。
ブラジルもいろいろな豆があるけれど、久しぶりに「おお!?」と感じられた豆でした。好みもあるけどね。
個人的に感じたのは、ショコラとコレをブレンドすると、それはそれでおもしろそうだなと。今度やってみよう。