nine.ten coffee weblog

おうちカフェ「nine.ten coffee」のブログです。今のところ単なる趣味です。

香りが強烈! 雲南 天空農園 ナチュラル ダブルファーメンテーション

これまでなんとなく食指が動かなかった中国のコーヒーをお試し。その名も「雲南 天空農園 ナチュラル ダブルファーメンテーション」。名前が長いけど、要するに最近はやりの嫌気性発酵なコーヒー。

 

ポイントは
・プーアル茶で有名な産地で
・プーアル茶のノウハウを使って
・嫌気性発酵、好気性発酵のふたつの発酵プロセスを経た豆
であること。

 

ググると農園に関するいろいろな情報がヒットするので、興味のある人はぜひ。

 

生豆の香りはツンとしたナチュラルっぽい香り。けっこう強めに香って、この時点でなかなか好印象。

 

これを、いつものように2ハゼ30秒くらいのフルシティまで焼いてみた。

 

 

で、ここで驚いたのが、ここまで焼いたのに香りが超芳醇なこと。

 

ベリーのような洋酒のような、深く甘い香りがとにかくすごい。例えるなら、絶好調(?)のロットの「エチオピア コチャレ ナチュラル」くらい。香りの印象もそんな感じ。

 

だいたいの豆はここまで焼くと香りが飛んじゃうんだけれど、この天空農園の豆は違った。ダブルファーメンテーションの効果かな。

 

翌日カフェラテにしてみたら、予想どおりの超濃厚で芳醇な香り。完熟したベリー系の甘い香りと、ブランデーのようなニュアンスが混ざって、インパクトが強烈。

 

口に含むと!? これは、バレルエイジド!? と思わせるような重厚なフレーバーとミルクの甘さが入り交じった、なんとも官能的な味。

 

奥様に「これはバレルエイジド?」と開口一番に言わせるほどに、それっぽい。

 

豆の品種がカティモールだからか、ボディというか味の奥行きという面ではちょっと物足りなさが残るものの、何度も書くように“香り”については間違いなく一級品で、ブレンドにちょっと混ぜてあげるだけでも一気に華やかになる印象。

 

アイスコーヒーにすると、これまたバレルエイジド感(?)が強調されて、かなりおもしろい。ここまで焼いているのにこの果実感。ある意味コーヒーらしくないので好き嫌いわかれそうだけれど。

 

というわけで初体験の中国産コーヒー豆。結果的には大成功というか、大変良い豆でした(なにげにまた買ってみようと思ってる)。