コロナ禍かつ超円安というダブルパンチのなか、結婚10周年記念イベントとして決行したアメリカ・ロサンゼルス旅行。
nine.ten coffeeご一行は、アナハイムのカリフォルニアディズニーを満喫したのち、2カ所目の拠点となるサンタモニカへと移動したのでした。
- オールドスクールなファミリー向けホテル「カルマール ホテル スイーツ」
- ワンコに優しいカフェ「demitasse」でアフタヌーンコーヒーを
- ラーメン3杯で、1万円だと!?
- スーパー「トレーダージョーズ」で買い出しへ
- ホテルのプールで水遊び
- 「トレーダージョーズ」のコーヒー豆でコーヒーを淹れてみる
- 夜のサンタモニカ・ピアでコースター!
サンタモニカでお世話になるのは……こちらのホテル! 「Cal Mar Hotel Suites(カルマール ホテル スイーツ)」。
オールドスクールなファミリー向けホテル「カルマール ホテル スイーツ」
サンタモニカを拠点にすると決まった昨年夏、真っ先に調べ始めたのが宿泊先。で、調べてみて強く感じたのが「サンタモニカ高けーよ!(泣)」ということ。
サンタモニカはアメリカきっての有名観光地だけに、ダウンタウンだとかハリウッドだとか、そのへんと比べても数レベル高い(気がする)。で、そのなかでも比較的リーズナブルで、かつ立地の良さで選んだのがこの「カルマール」なのでした。
ちなみに「1ベッドルーム ダブルスイート プールビュー」というお部屋に5泊したんだけれど、そのお値段はというと、こんな感じ。
- 14 % の税金込
- 1泊につき2.99 US$ のリゾート料金込
- 1泊につき5 US$ の市税込
- 合計料金 US$1,909.55
ざっくり1900ドル。1ドル140円として約26万強。もちろん素泊まりね。うーん、せめてもうちょと円高だったらなぁー(泣)。
で、5泊して、このホテルの良いところ、悪いところを挙げると、こんな感じ。
Good
・部屋が広くてゆったり
・この界隈では安い
・立地が良い
・プールがある
Bad
・設備の古さは否めない
・階段のみ
・Wi-Fiが激遅
まず部屋がとても広い。1LDKになるのかな。かなり広いリビングとダイニング、そして独立したキッチンにベッドルームとバスルームという構成。ホテルというよりは、物件というイメージ。
リビングのブラインドを開けるとプールが見えるんだけど、この大きな窓もお気に入り。
奥に見える扉が玄関。ドア1枚だけで、玄関スペースみたいなのはナシ。部屋を使うときは使い捨てのスリッパに履き替えているので、適当に靴を脱いでます。
で、この扉が古くてカギの閉め方がわからず、フロントに聞きに行ったら、昔ながらの“内側からロックした状態で締める”というタイプのドアだった(泣)。今どき珍しい。このあたりが建物の古さを物語ってる……。
古いとはいえ汚いわけじゃなくて、しっかり清掃はされているので、そこは安心なんだけど、水回りだとか空調(エアコンがなく扇風機のみ)だとか、そのへんがちと弱いかな。
レトロさが逆に新鮮に映るキッチンには食器から調味料(塩、コショウ)、コーヒーメーカーまで揃っていて、食材さえあえればわりとなんでもできそうな感じ。
ただコーヒーがね、ポッドみたいなのを使って淹れるタイプなんだけれど、薄くて美味しくないので、豆を買うことにした。
で、こちらがベッドルーム。
コンセントの位置が悪くてスマホの充電がしづらいとか、照明が枕もとにしかないとか、気になるところもあるけれど、それ以外はとくに不満はナシ。
写真には写っていないけれど天井に巨大なシーリングファンがあって、暑いときはそれを回すだけでかなり涼しくなる。そもそも当初は「真夏なのにエアコンなしで大丈夫?」と思っていたのだけど、蓋を開けてみたら全然平気だった。そのくらいサンタモニカは朝晩が涼しい。
……というわけで、ファミリーで泊まるならおすすめ。カップルだとか子供なしなら別のホテルが良さそう。
ちなみに“Bad”で最も切実だったのがWi-Fiの遅さ。正直、使いものにならない。しかもリンクが切れたら、いちいちweb経由でIDとパスワードの入力を求められる昔ながらのシステムなので、そこはぜひ改善してほしいなぁ。
ワンコに優しいカフェ「demitasse」でアフタヌーンコーヒーを
さて、サンタモニカで迎える最初の朝……いや、昼すぎ(昼まで爆睡)、ホテルのホントすぐそばに「demitasse」というカフェがあったので、コーヒーを飲みに行くことに。食事もそこでするかは行ってみて判断する方針。
小綺麗な外観。お客さんがそれなりに来てるから地元の人気店なのかな。
食べるものがあまりなかったので、飲み物だけにしようということになり、ぼくはカフェラテ(ホット)を注文。
見ると、レジ横に“犬のおやつ”が。
「犬のおやつがあるよ。ワンコも来るんだね」
「ほんとだ。ワンコにやさしいんだね」
なんて言ってるそばからゴールデンレトリーバーさんがご来店(笑)。
お客さん、店員さん、みな嫌な顔ひとつしないばかりか、みんなワンコに夢中。バリスタの店員さんなんて、わざわざカウンターから出てきてワンコをモフモフと可愛がる始末。もちろん、先のおやつも提供。
こんな環境、うらやましい。ゴールデンの彼女のほかにも、次々と散歩中のワンコが立ち寄っていたからね。
カフェラテは、いかにも今風という感じで美味しかったけれど(浅煎りです)、それ以上に客の1/4くらいがワンコというのがおもしろくて、ほっこり。
ラーメン3杯で、1万円だと!?
サンタモニカを象徴するショッピングストリート“サード ストリート プロムナード”をブラブラしながらランチどころを探していたとき、奥様がみつけた。
「あ、ラーメンだ。ラーメン食べたいなぁ」
あれほどハンバーガーハンバーガー言ってたのに、さすがに醤油味が恋しくなったみたい。子供も乗り気みたいなので断る理由もなく、ラーメン店「Silverlake Ramen(シルバーレイクラーメン)」へ。
パッと見はラーメン店とは思えないたたずまい。店内もレンガづくりで格好いい。
そして店内に入った瞬間の、嗅ぎ慣れた“ラーメン屋の香り”が妙に安心する。
ここのラーメンは基本、豚骨らしい。メニューも豊富。前回サンタモニカへ来たときは、ベニスにある「VENICE RAMEN」に入って、あまりのクオリティに驚いたんだけれど、LAのラーメンのレベル、ホント侮れないです。
この店の看板メニューである「The Blaze Ramen(ブレイズラーメン)」を3つと、唐揚げを注文。
ブレイズラーメン、お店のWebサイトによると、こんなラーメンとのこと。
クリーミーな豚骨スープに、もやし、ほうれん草、ねぎ、海苔、味付け卵を加えたスパイシーなラーメンです。豚肉、鶏肉、豆腐からお選びいただけます。 (乳製品を含む)
やってきたラーメンは、とってもボリューミー! 日本でいう大盛りの域。
ビジュアルからして想像できるけれど、味は文句なしに美味しい!
豚骨なのに、クセが少なくて万人向け。そして、スープがとってもクリーミーで美味しい。これは日本のラーメンと比べても遜色ないレベル。
そしてチャーシューが巨大。しかも、焼いてあるのが珍しいよね。
唐揚げのソースがオーロラソースなのがアメリカらしいところだけど、これも美味しい。
フラっと入った「シルバーレイクラーメン」、結果的にみな大満足だったんだけれど、驚くべきはその価格。
なんと、ラーメン3杯+唐揚げ+チップで、日本円にして9,418円!(カードの明細より)
ラーメン屋でそんなに使ったのはじめてだよ……。でも「VENICE RAMEN」でもラーメンと餃子で30ドルオーバーだった記憶があるから、アメリカでラーメン食べると、そんなもんなんだろう(恐)。
スーパー「トレーダージョーズ」で買い出しへ
美味しいラーメンでお腹を満たしたnine.ten coffeeご一行、次に向かったのはスーパー。そう、スーパーで買い出しがしたかったんだよね。
ちょうどいいことにわりと最近、サンタモニカ中心部に「Trader Joe's(トレーダージョーズ)」ができたらしいので、そこを目指す。「Trader Joe's」といえば日本でも“トレジョ”なんて愛称で呼ばれている高級スーパー。
すぐ隣に「Target」もあったりして、何気に便利なのです。
これらのスーパー、ホテルから歩いて10分ほどだから、やっぱりホテルの立地が○。しかも“サードストリートプロムナード”経由だから、道中も楽しいんだよね。
サンタモニカの「トレーダージョーズ」は地下にあるので、階段を降りてお店へ。
海外のスーパーって、なぜかテンション上がる(ぼくだけ?)。
品出ししたばかりなのか、陳列がとてもきれい。
ガッツリ自炊するわけじゃないけれど、飲み物とかお菓子とか、小腹が空いたときに食べたいものだとか、あれこれ物色。
日本のそれとはラインナップが全然違うから、なんか楽しいんだよね。
そのなかで、個人的に買いたかったのがコーヒー豆。
ちょっと探したけれど、スーパーの端っこにドーンとコーヒーコーナーが。思ったよりイロイロある。
所詮はスーパーの豆だし、なんでもいいんだよな……と思いつつ物色していると、「トレーダージョーズ」オリジナルのコーヒー豆を発見。
オーガニックでフェアトレードな中南米のブレンドだそう。これでいいや。ミルもあったけれど、面倒くさいから粉で購入。
もちろんコーヒーだけでなく、イロイロと購入したのでエコバッグも購入。いろいろあったけど、ワッフルとピクルス柄をチョイス。
ひとつ1ドルちょっとかな? 激安です。
これらは日本でも使い倒す予定。どのくらい持つかな。
ホテルのプールで水遊び
買い出しから帰ってきたら、子供きっての希望でホテルのプールで遊ぶことに。
子供は海に行きたいとずっと言っていたけど、海に行くといろいろと面倒なので、プールで我慢してもらうことになりました(笑)。
ホテルのプール、ちらほらと宿泊している人が遊んでいるのは見かけたけれど(もちろん、おもに子供ね)、基本は空いているので、わりと気兼ねなく使える。
先客がいなかったので、事実上の貸し切りのプールで遊びまくり。
プール用のバスタオルが用意してあるほか、ボールなどの遊具も置いてあるので、子供だけでなく、大人も何気に楽しめる。
ちなみにこのプール、浅いところは子供でも平気なんだけれど、床があるところから斜めになっていて大人でも足が届かないくらい深くなるから要注意。
「トレーダージョーズ」のコーヒー豆でコーヒーを淹れてみる
ここ数日、まともなコーヒーに飢えていたので、さっき買ってきた「トレーダージョーズ」のコーヒーを飲んでみることに。
開けてみたところ、まぁ普通のシティローストな感じ。
コーヒーメーカーがとてもシンプルな構造で、ペーパーフィルターを使わないタイプだったので、適当に粉を入れてスイッチオン。
構造上、せっかくコーヒーをフィルターに詰めても一カ所にしかお湯が落ちないあたりが不満だけど、なんとか淹れられた。
さて、お味は……?
はい、まあ、こんなもんです。
インスタントではないコーヒーをいただける、というところにありがたみを感じることにしよう。
で、この日の夕食は「Shake Shack Santa Monica」でハンバーガー。しかもUberEats。行くのが面倒だからって楽しすぎ。
「Shake Shack」は日本にもあるけれど、行ったことがないので初体験。
いやーこれはウマいね。
パティがすごく香ばしくて、かつ味付けがそこまでキツくないから、ハンバーガーなのにジャンキーさがないのがいい。まさにグルメバーガーという感じ。
ポテト用のケチャップを大量にくれるとか、サービス精神旺盛なのも○。
しかも「カルマール ホテル」だと部屋までもってきてくれるのもありがたい(オートロックがないという意味でもあるんだけど)。
夜のサンタモニカ・ピアでコースター!
美味しいハンバーでお腹を満たしたnine.ten coffeeご一行。
「まだ19時くらいだし、ピアのほう行ってみる?」てことになって、サンタモニカ・ピアへ。
ああ〜日が沈んでしまう〜、という瞬間。ヤシの木がシルエットで浮かび上がるこの絵が、いかにもカリフォルニアっぽくて好き。
慌ててビーチまで降りると、もうここまで日が沈んでいた。
もうちょっと早くきていたら、サンセットで良い感じのピアの写真が撮れたんだけどな。
というわけで、ピアまでてくてくと歩く。
ピアに到着すると、月曜にもかかわらず、かなりの人。さすがは観光地。
夕焼けでシルエットになったピアも、雰囲気いいね。
まったりとサンタモニカ・ピアを散策していると、お子様がしきりに「ジェットコースター乗りたい」と言うので、ジェットコースターだけ乗ることに。
まぁ、乗りたくもなるよね。
サンタモニカ・ピアには「パシフィックパーク」という遊園地があって、ピアを象徴する人気スポットになっている。入園料は無料だけれど、乗り物単位で料金が必要。1デーパスもあるから、一日中楽しみたい人はそっちのほうがいいかも。
チケットは販売機で“RIDE CARD”を購入して、乗りたい乗り物の金額をチャージする流れ。これから乗る「WEST COASTER」は、ひとり10ドル。ちなみに1枚のカードに複数人分の金額をチャージしておけるので、カードはひとり持っていれば大丈夫。
しかし、平日にもかかわらず、大人気のコースターには長い列が……。
昨日までディズニーで長い待機列に耐えてきて、ようやく解放されたと思ったら、また待つのか……と、若干ブルーになるも、まぁ仕方ない。
それでも30分くらいは待って、ようやく乗り場まできた。頑張った。
コースターの車体がクルマの形になっていて、かわいい。
それにしても、乗り場の華やかさときたら。そこかしこにサンタモニカならではの小物があしらってあって、見ているだけでも楽しい。ホント、雰囲気づくりがうまいよね。
そしてようやく搭乗。しかもこのコースター、1周が短いからか2周してくれるのです。
1周まわって一時停止。「もう1周いくから、ダメな人は降りてね」と一応の確認があったのち2周目がスタートするという流れ。
もちろん、ぼくたちもしっかり2周堪能。
夜のパフィシックパーク、そしてサンタモニカの夜景を眺めながら乗るジェットコースターも良いもので、乗ったら乗ったらで「ああ、30分並んで良かったな」と思うのでした(笑)。
というわけで、ゆったりのんびりとサンタモニカを楽しんだnine.ten coffeeご一行。明日はレンタサイクルでこのへんをブラブラする予定です。
つづく。