忘れたころの「Standart」。というわけで28号が到着。
今号は5月中旬ごろの発送予定だったものの、なんとオマケの豆がケニアでのローストで到着が遅延していたらしく、その到着を待っての発送とのことで下旬の発送になったんだとか。
コーヒー豆のせいで発送が遅れるところが「Standart」らしい(笑)。
さて、今号で気になった特集はこんな感じ。
・オーストラリア
オーストラリアでコーヒーを栽培しているという事実をはじめて知ったんだけれど、その経緯とそこで奮闘するコーヒー農家の特集。記事によると、オーストラリアでのコーヒー生産量は年間600トン(ブラジルは300万トン)で、まだまだ少ないものの、農家のみなさんは、まずはオージーのコーヒーの知名度を上げるところから頑張っているんだとか。日本にも生豆入ってきてる? 入ってきていても高そうだけれど、一度飲んでみたい。
・コーヒーとワイン
「コーヒーの好みとワインの好みは共通する人が多いのでは?」というシンプルな興味から大がかりな実験を行った特集。ぼくはお酒を飲まないのでワインもほぼ飲まないし知識もないんだけれど、味覚の方向性と嗜好についてはなんとなく興味がある分野。この特集ではそこまでやっていないけれど、食文化とか、その人が育った環境にも影響するところでもあると思うので、そっち方面の研究もおもしろそう。
・フィボナッチスパイラル
これね、エスプレッソを淹れるときに使う“バスケット”のマニアックな話。ほんとマニアックすぎてついてこられる人どのくらいいるのかと思ってしまうけれど、要は抽出効率を上げるためのバスケットの穴の設計の話。今のトレンドは“フィボナッチ”なんだと。なんのこっちゃと思うけれど、読むと納得してしまうという(笑)。これを書いた彼がいう最新のバスケットでいうと、例えばSworksのBillet Basketが、今のトレンドの中心らしい。バスケットひとつで200ドルとは恐れ入るけれど、抽出効率を追い求めるとこうなるんだとか。バスケットも沼なので、おいそれと手を出そうとは思わないけれど、ちょっと使ってみたい。しかし高いな……。
さて、本の納期を遅らせてしまったケニアの豆。生産、焙煎ともにケニアというから、ちょっと気になるよね。
パッケージのもあるように、担当はケニアの「SPRING VALLEY COFFEE」とのこと。
例によって、例のごとく、浅煎り。写真ではちょっと深めに見えるけれど、実際はもう少し明るい。
ホットのカフェラテ、ドリップだと味が想像できるので、趣向を変えてアイスラテにしてみた。
エスプレッソ直落とし、混ぜずに飲むのがウチのアイスラテスタイル……なんだけど、浅煎りでエスプレッソの比重が重いからか、ミルクに浮かばず勝手に混ざってくれる(笑)。
で、飲んでみるとアーモンドミルクのような香ばしさと、豆そのものが持つ爽やかなフレーバーがマッチして、予想外に美味しい! 浅煎りなのが幸いして、酸味が甘みに貢献している印象で、とても甘くてまろやか。これは意外。
この豆が美味しいのか、浅煎りのアイスラテがそもそもイケてるのかは定かでないけれど(前者な気がするけど)、今回のケニアの豆はとても好印象。
こういう企画、楽しいのでぜひ今後もお願いします。