気がつけば、今年最後の「Standart Japan #30」が到着。早いもので、今年もあとひと月か……。
いろいろと忙しく、まだしっかり読み込めていないものの、今号はかなり力が入った特集が多い気がする。
まずは巻頭のフィリピン特集。
まずこの国名を見て、フィリピン? 特集組むほどの産地だったっけ? という疑問があったんだけど、それは半分正しく、半分は間違っていた。
というのも、この記事によると、フィリピンって気候的に恵まれた地域らしく、ロブスタ、アラビカだけでなく、エクセルサ、リベリカという希少な品種をも育成できる世界でも数少ない地域なんだとか(エクセルサってはじめて聞いた)。
にもかかわらず、フィリピンがコーヒー産地として開花できないのは、政府の支援がないためらしい。ポテンシャルが高いコーヒーを生産できる環境と技術はあるのに、量を生産できないというジレンマがあるそうで、そのへんの事情が現地のコーヒーカルチャーなどを交えて紹介されている。
記事によると、フィリピンって輸出ではなく内需でコーヒーをほぼ消費しているそう。どおりでフィリピン産コーヒーを見かけたことがないわけだ。
ほかにも、気候変動を切り口とした第2弾の「カネフォラ種」の特集だったり、インタビュー記事「Meet Your Producer」でとりあげられているのが、インドネシアのコーヒー農園を経営されている方でおもしろそうだぞ、とか、コーヒーショップの店名をどうするか問題を紐解く「名前のレシピ」、などなど、今回はなかなか読み応えありそう(これからちゃんと読む)。
あとね、年末特大号(!?)だからか、今回オマケが興味深い。
まずオマケの豆が、まさかのデカフェ。
デカフェの豆って「スカスカで麦茶みたいな味」という先入観があって普段は飲もうと思わないんだけれど、これ、どうしようかなー。普段のオマケの豆もゴリゴリの浅煎りなので基本飲んでいないんだけど、今回はちょっと飲んでみよっかなー。
……と、なかなか思い切ったなぁ、と思いつつも、もうひとつおもしろいのが、ペーパーフィルターが本に同梱されていたこと。
また使いどころがわからないシールか!? と思いきや、まさかのコーヒーフィルター!
「抽出の新時代へようこそ。2024年の世界チャンピオンたちが選ぶスペシャルティコーヒーフィルター」
と書いてあるからには気になるじゃん(笑)。
気が向いたら次回、レポートします。