2025年最初の「Standart Japan #31」が到着。前回は11月下旬だったから、あれからもう3ヶ月か。早いなあ。
今号は、申し訳ないけれど個人的に惹かれる記事があまりなかったのだけど、なかでも巻頭の「Meet Your Producer」が興味深い。
ふだんはそこまで意識しないコーナーなんだけれど、今回はブラジル先住民としてアマゾンに住みながら、その土地でコーヒー栽培をやりつつも、なんとバリスタとして働き始めたというセレスティさんという女性のインタビュー。
コーヒー栽培が盛んでないアマゾン奥地で、なぜコーヒーを育てているのか、そして近くにコーヒーショップすらない環境で、なぜバリスタを志したのか、そのへんの話がつづられている。
日本では考えられないような苦労話や、ブラジルならではの苦悩なども語られていて、なかなか読み応えがあった。そのあとに続く、スルイ民族(先の彼女の民族)とコーヒーとの繋がりをまとめた記事もおもしろい。
そして、こんな人、よく探したね、と関心(笑)。
ちなみにスルイ族が栽培しているのは最近流行りのスペシャルティなロブスタなんだとか(環境的にアラビカではなくロブスタが適しているらしい)。
ロブスタかあ……。今まで、いくつかその手のロブスタ飲んだけれど、ロブスタはどうやってもロブスタだったので、スルイ族のロブスタも機会があったら飲んでみたいな。というか、オマケの豆についていたら完璧なんだけど(笑)。
おもしろかった記事は、もうひとつあった。
「クエーカーの功罪」という、一見するとなんなのかよくわからない記事。
クエーカーってなに? と読み進めていったら、なんでも“未成熟の生豆”のことらしく、要は焙煎しても色が薄くなる豆のことをそう呼ぶらしい。
そのクエーカー、スペシャルティコーヒー界隈では、入っていたらNGという基準があるようで、“じゃあ、本当にクエーカーって味に悪影響及ぼすの?”という疑問を検証する内容。
おおよその人が想像するように、結果としては、一定以上入ると「やっぱり不味い」となるようで、そこに意外性はなかったのだけど、わざわざ検証するところを評価したい(笑)。
まぁ、ぼくも焙煎後に色が薄い豆があったら弾いてるからねぇ。今度、それだけ集めて飲んでみようかな。