しばらく使用していたMHW-3BOMBERの「DHフィルターバスケット」の感想を。コレ、簡単に説明すると、バスケットの外側と内側で穴の大きさを変えた、深煎り向けに設計されたプレシジョンバスケット。
まず、結論から言うと、使うのやめました(笑)。
味は変わる
使ってみて感じたポジティブなポイントから書いておくと、まず大勢の人が気になる“味の変化”についてだけれど、間違いなく変わる。あ、ちなみにカフェラテにしたときの話ね。
IMSのバスケットと同じメッシュで問題なかったので比較しやすいんだけれど、IMSのバスケット(B70 2T h24.5M)に比べると、心なしか甘みが強調され、味がクリアになる……気がする(あくまで主観ね)。
ただ別の言い方をすると、味の厚みが少し犠牲になっているようにも思え、味のレイヤーが若干減っているような印象。このへんはIMSのBIG BANGと同じような感じかな。
この味の変化については大歓迎なんだけれど、ぼくにとってはそのほかでストレスに感じるポイントがちょっと大きくて、結局、使うのを辞めた感じ。
そのあたりをひとつずつ書いてみる。
使ってみて気になったストレスポイント
・やっぱりカスがとれにくい
これは購入前から予想していたことなんだけど、やっぱりこの形状のバスケットはコーヒーのカスがとれにくいのが大きなストレス。うちの場合、メインで使っているポルタフィルターを木のハンドルにしていることもあって、ガンガン叩きつけているとクラックが入らないか不安になるほど(だからサブのプラスチックハンドルのポルタフィルターで使っていた)。
IMSだと、せいぜい2回も叩きつければポコっととれてくれるんだけど、DHバスケットは5回6回叩きつけてようやく……という感じ。この傾向はDHバスケットに限らず、サイドウォールが垂直のバスケットすべてに言えることだけどね。だからこの形状は苦手。
・表面の汚れが目立つ
このバスケット、表面にツヤがあってキレイなんだけど、ツヤがあるだけに使うと汚れが目立つ……。拭けば良いんだけれど、それにしても普段気にならないバスケットの汚れが気になるので、これも何気にストレスなのよね。けっこうちゃんと拭かないと落ちないし。
ちなみに下の写真でもわかるように、中央ほどエスプレッソの跡が薄くなっているのは、おそらく設計思想どおり。中央ほど流量が多いということだからね(中央の穴が大きいため)。ただ、BIG BANGと同じで、中央ばかりから抽出されていないか、という疑惑が。
・穴が塞がってしまう
コーヒーのカスをとって流水で軽く流してペーパー等で拭いたとしても、いくつかの穴にカスが詰まって埋まっていることがよくある。よーく拭けば取れるし、抽出にはそれほど影響ないのかもしれないけれど、これが気持ち的にちょっと嫌な感じ。
そんなわけで、味は間違いなく変化するし、その傾向も悪くないんだけれど、それ以外の使用感のところでストレスを感じてしまうので、もとのIMSに戻ってしまったと。
あらためてIMSを使うと、やっぱり使用感が最高で「しばらく新しいバスケット買うのはやめておこう」と思ったのでした。