前回ポストし紹介した韓国郊外の「에딧의 커피스토리(edith coffeestory)」。そこのハウスブレンドをプレゼントしていただいたので(お店からいただいたわけではない)、その感想を。
まずこの豆、ブラジル、コロンビア、グアテマラ、ケニア、エチオピアの、5種ブレンド。コモディティじゃないのに5種ブレンドは珍しい。パッケージを見る限り、具体的には以下のブレンドらしい。
・ブラジル ビンハル アナエロビック
・コロンビア モティロン スプレモ ウォッシュド
・グアテマラ ワイカン ウォッシュド
・ケニア AAToP ウォッシュド
・エチオピア シダモ ベンサ ナチュラル
アナエロビックのブラジルがポイント。
ローストレベルは、ちょっと浅めのシティ? お店で飲んだときも酸味を残した焙煎だったので、まぁ、このブレンドもその方向なんだと予想。
でね、豆の香りがちょっと変わってる。
香りを嗅ぐと、コーヒー豆なのに、ほんのりクッキーの香り。この時点で「ちょっと変わってる?」というのが第一印象。
さっそくエスプレッソで落としてみるも、豆が硬くてメッシュが合わない……(泣)。3回くらい調整したけれど、どうもドンピシャで落とせず。
というわけで満足な抽出ではないものの、カフェラテの印象はというと……!?
完全にミルククッキー味。
「はぁ? カフェラテなのに、どうしてクッキーの味なんだ?」という、かなり不思議な感覚。
奥様にも味見してもらってところ、「なにこのココナッツ風味……」と、眉をひそめてしまった(笑)。
ああそうか、クッキーだと思った香りは、たしかにココナッツでもあるな、と。
で、あらためて豆の内訳を確認。すると、大きなヒントが隠されていた。
そう、それがブラジルのアナエロビック。
シングルオリジンでも売られているブラジルの豆のページを見ると、そのものズバリな答えが書かれていた。
要約するとこんな感じ。
ミナスジェライスのセハド・ミネイロ地区にあるビンハル(Vinhal)農園を使用。品種はレッドカトゥアイ。嫌気性発酵によって“ヌテラを食べたように香ばしいヘーゼルナッツチョコレートの香りが濃く表現され、柔らかいココアとキャラメルの甘さまでよく感じられます。”
このハウスブレンドのポイントになる豆がこのブラジルってことはわかったけれど、アナエロビックでここまで特徴的なココナッツというかクッキー風味になるかな? というのが素直な疑問。
ベリー系みたいなテイストとは全然違うのよね。ただただ、ココナッツ的な甘ーい香り。
てっきり、最近流行りの“インフューズドコーヒー”かと思ってたけど、そんなことはひと言も書かれていないので真相はわからず。
ラテにするとミルクと調和して、個人的にはそこまで悪くない感じだったけれど、ドリップだとココナッツ感が強調されて、コーヒーを飲んでいるのかココナッツ味のなにかを飲んでいるのか、よくわからない感じで、ちょっと苦手かも。
でもなー、お店のレビューを見ると女子ウケするようで、好きな人は好きなんだろうね。でも人を選ぶというか、好き嫌い分かれる味だと思う。
■Edith’s Blend
https://smartstore.naver.com/edithcoffee/products/8735325366