先日行ったラテアート推しのコーヒーショップ「LATTE ART MANIA TOKYO - 福岡(ラテアートマニア)」で豆も売っているとのことで帰り際に買ってみた。
豆は、店の名前がついたブレンド一択。こういうところ、潔くて好き(もう1種類、浅煎りがあったかもしれないけど)。
あとね、豆の小売りをしている普通のお店だと、あらかじめパッケージに入れた状態で陳列するのが通例だけれど、このお店は違う。どこを見ても豆がない。
「すみません、豆いただけますか」
というと、「椅子にかけて少しお待ちください」と、バリスタのお姉さん。
あれ? 時間かかる? と不思議に思っていたら、奥からお店用と思われる巨大な袋を取り出してきて、そこから量り売りしてくれた。そうそう、豆なんてそんなに買う人いないんだから、本来そうあるべきなんだよ、と心のなかで叫ぶ(笑)。
ちなみに200gで1900円。豆のプロファイルはこんな感じ。
LATTE ART MANIA BLEND
リージョン:エチオピア、ブラジル
テイスト:バナナ、パウンドケーキ、ブラウンシュガー、キャラメルソース
翌日、豆とご対面。
ロースト具合がかなりイイ感じ。ふだんのぼくの焙煎度よりも、ほんの少しだけ浅めかも。ブレンドのせいかもしれないけど。
ただ、油がけっこう浮いちゃってるね。これは昨日、外が暑くて、その暑いなか1時間以上、豆を持ち歩いていたからだと思う。
お店では冷蔵していたかもしれないけれど、やっぱり常温下で持ち歩くとすぐにこうなっちゃうよね。
ラテにしてみると……まず、メッシュが合わない(泣)。予想以上に豆が硬くて、メッシュ調整に3ショットくらいかかってしまった……。
とはいえ、メッシュを合わせてもエスプレッソの粘度はあまりなくて、常温で持ち歩いてしまったことが悔やまれる。やっぱりかぁ、と。
で、肝心の味はというと、お店で飲んだときは豆のプロファイルに書かれていた“キャラメルソース、パウンドケーキ”的なニュアンスが確かにあったんだけれど、家だと少し印象が違っていて、それらの甘いフレーバーよりも、どちらかというと柑橘系とまではいかないけれど、酸をより強く感じる。
別の言い方をすると、エチオピアベースのカフェラテの味というか。エチオピア大好きだから良いんだけど、お店と全然違うんだよなぁ。
メッシュ、粉量、温度、抽出量すべてがお店と違うから仕方ないんだけど、あらためてこうして味わうと、同じ豆でも全然違うキャラクターになることがおもしろい。
というか、おそらくこれも常温で持ち歩いたことによる影響だろうなぁ(いや、ホント、エスプレッソ用途では豆の保管温度って大事なのです)。
そんな意外な酸味に、奥様も「あれ? これ、いつもの豆? なんか酸味があるね」と、すぐにわかったほど。
その酸は、おそらくエチオピア由来だと思うけど、試行錯誤していくうちに一瞬で200gなくなってしまった(笑)。
今度は真冬に買ってみよう。