
さて、来週分を焼くとするか……と、いつものように焙煎しようとしたら、焼こうと思っていたブラジルの豆が100g程度しかないことが判明。だいたい生豆400g〜500gほどを焼くので(いつも2バッチにわけて焼く)、このままでは足りない……。
そこで思い出したのが、ずいぶん前に真空パックしておいた豆の存在。当時はほかの豆を飲みたかったこともあって、真空パックして木箱に入れっぱなしになっていたのでした。
箱を開けてみたら、けっこうあった(笑)。

まず目に入ったのが「ブラジル キャラメラード」。ブラジルが足りないから、こいつを焼いてみる……か?
問題は、これらの豆、いつ購入したものなのか、ということ。え……全然覚えてない。
調べてみたところ……な、な、なんと、2022年1月だった!
3年以上経っている……。というか、もうちょっとで4年じゃん。
そう、つまり、真空状態で光が当たらない環境ではあるものの、常温保管していたコーヒー豆。こいつは今でも美味しく飲めるのか!? を検証してみることに。

まずは生豆の色、香り。
青臭い香りが少し控えめになっている。ちょっと枯れた香りがしなくもない。というか、確実に“新鮮ではないなにか”のフレーバーがする(笑)。
なんて言えばいいのかわからないけれど。多少なりとも木の匂いが移っているのかもしれない。
いざ、焙煎。

普段焼いているブラジルよりも、ハゼのタイミングがめちゃくちゃ揃ってる。
ブラジルって、だらだらとハゼる印象があるけれど、キャラメラードがそうなのか、3年寝かした影響なのかはさだかでないけれど、一気にハゼたのが印象的。
そして、いつもの深さまで焼けました。

最近は8分〜8分30秒くらいで1ハゼを迎えて、2分後に煎り止めという、比較的火力強めの短時間焙煎なんだけれど、今回もまさにそんなプロファイル。
水分量が少なくなった関係か、すごく焼きやすい。
ちなみに焼き上がりの豆の香りは、特別変わったところはなくて、心なしか甘さが控えめな印象。いや、なんか、やっぱりほんのりと枯れた香りがしなくもない……。
肝心の味はどうか。

カフェラテにしてみたら、これが予想外に、そこまで不味くない(笑)。
最後の最後に、少ーしだけ枯れた感じのフレーバーを感じるけれど、カフェラテ自体の味はわりと許容範囲であることに驚き。とはいえ、特別美味しいかといわれると、そうではないんだけど。
奥様に飲んでもらっても「全然、そんなに古い豆とは思わない」との感想。
では、次にドリップ。最近は涼しくなってきたのでホットで。
……ほほーん(美味しくも不味くもない)。
カフェラテに比べると、確実に枯れてる感じがわかるんだけど、幸いにして「不味くて飲めない」という範疇には入っていなくて、「そんなに美味しくはないけど、飲めるね」というレベルの味。
乱暴な表現をすると、コモディティ的な味というかね(コモディティにも美味しい豆あるけれど、そのなかでも劣っている感じの)。
結論づけると、生豆を真空パックにすると、常温で3年以上放置しても、まあまあ飲めることがわかった。
だけれど、これはブラジルだからかもしれないので、今度は別の豆でも追試してみるつもり。
まあでも3年はやりすぎだと思うけどね(笑)。