先日、フラっとヴィレッジ・ヴァンガードに立ち寄ったとき、コーヒー関連の書籍がまとめられいるコーナーを発見。しかも、どれも普通の書店では見たことがないものばかり。こういうの見るとテンション上がる〜。
どれどれ……ふと、一冊のマンガ本が目にとまった。
「漫画家に挫折したボクが22歳で起業してコーヒー屋になるまで」
というコピーが帯に書かれている。なるほど、起業までの道のりを描いたドキュメンタリーマンガかー。
帯にはいろいろ書かれていたけれど、なんの予備知識もなく、とりあえず買ってみた。
ざっくり言うと、東京の「LIGHT UP COFFEE」のオーナーが起業するまでのストーリーなんだけれど、ポイントは美大出身のオーナー自身がこのマンガを描いていること。コーヒーに目覚めて、ハマって、挫折して、一念発起して起業、苦労しながらも仲間に支えられながら成長していく、という様子がリアルに描かれている。
「LIGHT UP COFFEE」は名前は聞いたことがあったけれど、吉祥寺方面に縁がないので残念ながら行ったことがない。かつ、この著者(オーナーバリスタ)は相原コージという有名漫画家の息子さんとのことで、帯にでかでかと書かれていたけれど、ぼくはほとんどマンガを読まないので存知あげなかった。
だから、このマンガを買ったのは本当に偶然というか「コーヒーつながり」ってだけ。
親が有名漫画家ということはお金もあるだろうし、そんなに苦労しないで起業できんじゃないの〜? なんて思う人もいそうだけれど、実際には真逆で、そのへんの苦労話を包み隠さずマンガにしているところに好感が持てた。
脚色がない(と思う)ので、ストーリー展開は淡々としていて地味だけれど、その時々のオーナーの感情だとか、その年代特有の人間模様というのかな、若くないと味わえない感覚みたいなのが上手に表現されていて、一気に読んでしまった。
画力については正直もうひとつな部分はあるけれど、内容はとても好き。
今度東京に行ったときは吉祥寺方面に足を伸ばしてみようかな。