nine.ten coffee weblog

おうちカフェ「nine.ten coffee」のブログです。今のところ単なる趣味です。

趣味としての“コーヒー”。良い生豆ってなんだ?

コーヒーの味は豆次第ですよ、もっといえば生豆次第ですよ、エスプレッソマシンで美味しくカフェラテをつくりたいなら自家焙煎がオススメですよ、ということは前回までにした話。

 

というわけで今回は“良い生豆”について。前にも同じような話をしたかもしれないけど、再度。

 

生豆の善し悪し=美味しいか否かは、例外こそあれど、ざっくりとこのふたつで決まる。

 

1.新しいか古いか

 

お米も新米が美味しいのと同じで、コーヒーも新しい生豆ほど味が濃くてフレッシュ。だからこそ、より新しい生豆のほうが基本的には美味しい。

 

新しい=収穫してから時間が経っていない、という意味ね。

 

じゃあどうやって新しいかどうかを見極めるか? それはもう業者が発信してくれている情報に頼るしかない。

 

webサイトに収穫年度の表があったり、豆の説明欄に何年のクロップ(豆)ですよ、という情報が書かれていたりするし、ちょっと気の利いた業者さんだと「○○月○○日に△△が入港予定」みたいな、いつ入港して、いつから販売開始するかを情報として細かくアップデートしてくれる。

 

基本的にそういうお店は信用できるので、積極的に購入先の選択肢に入れていい。

 

逆に、いつの豆かという情報が一切ないお店も存在していて、そういうところは残念ながら外れるリスクが高めであることは念頭においておくべき。

 

このへんはいろいろなお店で買ってみるしかないかな。

 

2.そもそものグレード

 

お米にも等級があるように、コーヒーにもグレードがあって、基本的にはグレードが上がるほどに味が良くなる傾向にある。

 

厳密には4段階あるけれど、ざっくりと大きくわけると、生産量こそ少ないものの人が多く介入して管理されている「スペシャルティ / プレミアム」と呼ばれているものと、大量生産される「コモディティ / スタンダード」と呼ばれているもののふたつ。

 

グレードが高くなると味も良くなる傾向にあるのは間違いものの、じゃあコモディティはダメなのかというと一概にそんなこともなく、ホントにモノによるのが難しいところ。

 

グレードはお店によっては明記されていないことも多いので、初心者には見極めが難しいけれど、傾向として名前の情報量が多いものほどグレードが高いと考えていい。逆にコモディティは「ブラジル No.2」のように、とてもシンプルで、ある意味わかりやすい。

 

ちなみに味が劣るというのは、具体的に言うとクリアさに欠ける=雑味が多い、とか味が弱いとか、そういうイメージかな。焙煎でどうにかなる問題ではないと思うので、むしろ焙煎初心者はできるだけグレードが高い生豆を買っておくと安心かもしれない。

 

なんというか、それなりのグレードの豆の味に慣れてしまうと、たまに昔ながらの街の焙煎店だったりコーヒー屋に入ったときに雑味の多さにビックリすることがあるからね。スペシャルティとかプレミアムクラスのグレードな豆の流通がはじまったのは、言ってしまえばわりと最近だから、ずっと使い続けているという意味で、昔ながらのお店ほどに安価なグレードの豆が中心なのかな、と予想。

 

というわけで、焙煎初心者の人は、焙煎に慣れるまではコモディティグレードの豆、言い換えると安い豆を避けて、かつ、収穫年度の新しい豆(ニュークロップ、もしくは1年前まで)に絞って生豆を買うようにすると、変なところで悩まなくてすむと思う。

 

もっとも、たしかに高い豆ほど外れは少ないけれど、比較的リーズナブルな生豆でも美味しいのがあったりするから、いろいろと探してみて。

 

ちなみに、うちでいちばんよく使っているのはブラジルなんだけれど、ブラジルでもいろいろあって、なかでも好みに近かったのが「アロマショコラ by ワールドビーンズショップ」と「ショコラ サントアントニオ by 松屋珈琲」のふたつ。

 

ちなみにこれらはスペシャルティでもコモディティでもない、中間的なグレードの豆。このクラスでも十分美味しい。

 

ただ、この2種類もロット(収穫年度)で味が変わるので、いったりきたりを繰り返しているところ。ワールドのほうは最近とても値段が上がったこともあって、なんとなく敬遠気味だけどね。

 

ブラジルは先の2店舗でよく買うけれど、そのほかの生産地の豆はまた別のお店で買うことが多い。

 

で、いろいろなお店で買っていると、次第に「○○の豆は△△で買おう」みたいなのが確立してくるんだけれど、最初は数打つしかない。

 

そして、ようこそ焙煎沼へ(笑)。