アウベルクラフトの焙煎機に続く焙煎機探し。選択肢はいろいろあるけれど、予算の都合でほぼ自動的に白羽の矢が立つことになったのが、ユニオンのサンプルロースターの200g版。サンプルロースターは最大容量450gのものもあるけれど、これはちょっと大きすぎるから200g。
次にパンチングありの直火式かパンチングなしの半熱風か、だけれど、200g版は直火しかないので直火。むしろ直火が良かったからこれは好都合だけどね。450g版だとパンチングなしを使っている人が多いみたいだけれど。
そういえば直火は本来「じかび」と読むけれど、なぜかコーヒー業界では「ちょっか」と読む。なんでだろうな……。
さて、サンプルロースター200gをネットで注文するも、そのまま使えないことはわかっていた。いや、使えるけれど、保温したほうが絶対にメリットが多いし、保温することの大切さは失敗続きではあったけれどアウベルで学習したから。だから、購入と同時にカバーをつくる計画も進行させた。
アウベルのときは、かなりやっつけでつくったこともあり、今回はそれなりにちゃんとやろうと紙に設計図を書き、台紙でモックアップをつくり、薄手のアルミ板を東急ハンズで買ってきて作成。最初はステンレス板でやろうとしたけれど、加工が大変すぎてアルミ板に変更したのはここだけの話。
カバー2号と名付けよう。サンプルロースターをすっぽり覆うかたちで、保温性を確保。かつ、上部には内部の煙を逃がすための穴を開け、スライド式の扉で開閉できるようにした。内部もシリンダーにそって湾曲させたステンレス板をとりつけ、シリンダーそのものの熱効率を向上させたつもりだった……が、今でこそ理解できるものの、当時はこのカバーの決定的な欠点に気づけなかった。
意気揚々とカバー2号で焙煎するも、味が抜ける現象が頻発。何回やっても、どう工夫しても結果は同じ。翌日はよくても3日目には抜けるとか、そういう感じで悩ませてくれた。
では、なぜ抜けてしまったか? その答えはまた今度。