何年か前の話。それまでやろうと思っていなかったラテアートに取り組み始めた。いつもつくっているカフェラテだけど、どうせなら見た目が良いほうがいいだろう、って、そんな理由。
ただ、いかんせんRocketの標準スチームティップだと、なかなかどうして良い状態のミルクがつくれない。けっこう練習して、たまに大成功するけれど、その成功率は30〜40%くらいで、安定しかなった。これは使っているピッチャーが12ozだからという理由もあるけれど(実際、20ozのほうがはるかに簡単)。
そこで考えた。ぼくはラテアートを極めたいわけじゃない。だから、ハードを工夫して楽をしよう、と。で、いろいろ実行。
・ノーマルティップの穴にステンレスワイヤーを通して穴を小さくする
・Rocketオプションのティップを買って試す
前者はまずまずの結果を残すも、使用後、ワイヤーにミルクがこびりついて不衛生になりそうだったので却下。
後者は、ティップが4種あり、それぞれ試したけれど、なかでも標準と同じ2ホールのものもスチームの噴射角度が広く、結果的にどれもピンとこず……。せっかく買ったのにお蔵入り。
そこで見つけたのが、FoamKnife。いわゆるマジックティップの1way。あのDavid Schomer氏が絶賛しているというから、もうこれしかないだろう、という感じで調べてみると……Giottoには装着できないことが判明。ネジの規格が違うときた……。
今はGiottoにも対応している変換アダプターが売っているけれど、当時はそんなものはなく、海外サイトで知ったマルゾッコGB-5のスチームワンドを移植するという斜め上の方法で無事装着。GB-5のスチームワンド、意外と違和感はないものの、No Burn Steam Wand、つまり熱くなりにくいスチームワンドじゃないのでラバーブーツは必須かな。
肝心のFoamKnifeの使い心地だけれど、これがもうチートレベル。
とくに何も考えなくてもシルキーでもったりとしたミルクをつくれてしまう。一発目からビックリしたくらい。もちろん、あまりにいい加減にやるとさすがに気泡が見えるミルクになるけれど、おさえるべきところをおさえれば、かなりハイレベルなミルクを簡単につくれてしまう。これを一度使ってしまうと、ほんと手放せない。
というわけでマジックティップおすすめ、という、ステマのような記事でした。
↑左がノーマルティップ。右4つがオプションのティップ。