「希少なピーベリーだけを集めました!」的な広告を見ては、疑問に思っていたこと。それは「ピーベリーとフラットビーンは、味に決定的な違いがあるのか?」ということ。
日本人はとりわけ希少=美味しい、という暗示にかかりやすい(と思う)ので、上記のような広告が効果的なのは頷ける。でも実際はどうなの? と。
というわけで、実験してみた。
同じブラジル、アロマショコラのピーベリーとフラットビーンを同じ深さにローストして、味の違いを検証。
カフェラテとドリップ、それぞれを飲み比べてみたところ……「違うといえば違う、でも、同じといえば同じ」という、じつに白黒ハッキリしない結論に(笑)。
ブラジルという大枠は同じ。つまり、当たり前だけれど味の系統は全く同じであり、この時点でピーベリーだから美味しいということはない、とハッキリ言える。でも、フラットビーンと全く同じ味かといえば、微妙に違う。
豆の形が違って、本来はふたつになるはずの豆がひとつのままになっている、ということは、そもそも成分のバランスも違うだろうし、火の入り方も違うだろう(実際、温度の上がり方が違った)。
なので、その“微妙な違い”は、そのあたりからきているのではないかと。
当然、どちらのほうが美味しい、という優劣もなく、どちらも美味しかったし、どちらもブラジルだった。
もうちょっと違っていたら面白かったのになー。