ウイスキーの樽にコーヒー生豆を入れて一定期間おいてお酒の香りをつけ、それを焙煎してつくる“バレルエイジドコーヒー”。
それを個人でつくるなんて考えもしなかったけれど、熟成用のミニ樽が売られていることを知り、ならばやってみようと思い立ってしまった……。
まずは酒樽を……ということで、昨年末、時期がちょうどいいのでクリスマスプレゼントとして奥様にお願いして入手成功。
ちなみに購入したのはココ、ミニ樽専門店「アイリー」。
ここで売られている樽は、もともとは当然コーヒー用ではなくて、お酒用。好きなお酒を入れて熟成させ、世界でひとつだけのお酒をつくって楽しむのだそう。ぼくはお酒はほとんど飲まない(飲めない)ので、酒には本当に疎いのだけれど、なるほど、こんな世界があるんだね。
購入したのは1リットルのゴールド。小さくてかわいいじゃない。
ちなみに樽ならなんでも良いのかというとそんなことなくて、樽の内側にチャーリング(焼き入れ)が施されていることが必須らしい。当然、今回購入したミニ樽も、小さいながらもちゃんとチャーリングが施してある。なんでも、この焼き具合と使われている素材(今回は樽としては最もポピュラーなアメリカンホワイトオーク)によって、いろいろな味わいになるらしい。深い。
付属しているマニュアルにしたがい水漏れチェック、内部洗浄(水ですすぐ)をして準備完了!
さて今回、樽に入れるお酒はというと、普通のウイスキーだとつまらないし、ぼく自身がウイスキーよりもブランデーの香りが好きなので(飲めないけれど)、まずブランデーという枠で選ぶことにした。
ブランデーにもいろいろあるけれど、なかでもりんごからつくられているカルヴァトスをチョイス。コーヒーとフルーツのフレーバーは相性が良いので、美味しくなりそうな予感。
カルヴァトスにもいろいろな価格帯があるけれど、今回は“樽にフレーバーを染みこませる”ことが大きな目的なので、安くて人気の「ブラー グランソラージュ」とかいうやつ(←よく知らない)に決定〜。
このカルヴァトスってお酒、香りがむちゃくちゃいいね。本当にりんごようなフルーティーな香り。これは期待大。
容量700mlなので、1リットルの樽には余裕で入るというか、量的にちょうどいい感じ。
基本、全部入れて、味見がてらショットグラスに入れて舐めてみたら……
ぐわっ!! これは飲んだらあかんやつ!!
上記は普段お酒を飲まない人(ぼく)がストレートで飲んだ感想。
「そりゃそうだよー。私は炭酸水で割ってみる」と、お酒大好きな奥様が試飲するも……これは私も無理! と白旗をあげてしまった。度数40度おそるべし。
最終的な目的はバレルエイジドコーヒーなんだけれど、実際のところ、樽で熟成したらこのお酒がどう変化するのか、というのもとても楽しみだったりする。
今は、樽での熟成期間をどのくらいにするか悩み中。
最低1ヶ月はやりたいなぁ。とりあえずこの樽のお酒を消費しきるまでをひとつの目安にしようかな。飲むのはもっぱら奥様だろうけど(笑)。
お酒がなくなったら、次はコーヒー生豆を入れて本格的バレルエイジドコーヒーに取りかかります。
さて、要するに“コーヒー生豆にお酒のフレーバーがつけばいいんだろう?”的な観点から、カルヴァトスの空き瓶にブラジルのショコラを入れてみた。250g。これがどうなるか? 樽で熟成する前にこっちから試してみよう〜。
で、まぁそんなわけでバレルエイジドコーヒーをつくるプロジェクトを始動したものの、ちょっと心配ごともある。
ざっくりいうとこんな感じ。
・お酒を一度樽に染みこませたら、どれくらい樽からフレーバーが香るものなの?
・2回目以降はどうするの? 生豆入れると樽の内部が汚れちゃうけれど。
・汚れたら汚れたで洗えるの?
・生豆を入れる=液体が入っていない状態が続く=樽が乾燥するけれど、大丈夫なの?
このへんは今後、調べながら&実験しながら検証してみるつもり。