前回報告したバレルエイジドコーヒー第2弾の失敗を受け、さっそく第3弾に向けて仕込みを開始。バレルエイジドコーヒーは完成までに時間がかかるから早めに動くのです。
当然、生豆を樽に入れるまでにはいたっていないけれど、その前段階までは完了させた。なにをやったかというと、ざっとこんな感じ。
1.カラカラの樽に水ではなく、お酒を吸わせて“使える状態”にする
2.樽の準備ができたところで「カルヴァトス」を投入
簡単に説明を。
まずは樽を使える状態にする。
どうして今使えないのかというと、樽がカラカラで隙間だらけだから。樽に染みこんだお酒が少しずつ蒸発しながら、その風味が生豆に吸着して熟成されていくバレルエイジドコーヒーは、できあがる頃には自然と樽からは水分がなくなり、木が縮んでしまう。
木が縮むと構成されるパーツに隙間ができ、お酒を入れても漏れてしまうので、まずは樽に水分を吸わせて膨張させ、その隙間をふさいでやる必要があるというわけ。
そこでだ、前はひとまず水を入れて膨張させていたところを、今回はいきなりお酒を入れて膨張させる作戦をとってみた。
入れるお酒は第2弾で使った“一度樽に入れて取り出したコニャック”。こいつを再利用しちゃおうと。
でまあ、例によって樽の下に“受け”を用意して(今回はボウルを使用)、コニャックを注ぐ。すると、注いだ瞬間から漏れ始めるので、ボウルにたまったコニャックを再度樽に戻す、という工程を繰り返す。
これ、どのくらいやればいいのかというと、10回まではいかないくらい。7、8回ほどでだいぶ落ち着いてくる。
落ち着いたら、そのままの状態で樽にフタをして1日くらいおいて漏れの様子を見る。
今回は1日置いたら漏れなくなっていた。よしよし。
この状態ですでに前回とは違う。前回は水を吸わせていたけれど、今回はコニャックを吸わせているので、ここでお酒を投入しても薄くなるということがないのだ。
さて、第3回目となる今回、投入するのは、奥様のリクエストもあって初回と同じカルヴァトス。ポイントで買ったので実質タダ!
というわけで、コニャックを抜いてカルヴァトスを投入して、今回は準備完了。
ちなみに抜いたコニャックは次回からも樽の準備用にとっておいて、樽のなかに入れたカルヴァトスは今回と同じ用途で再利用するつもり。さすがに飲みもしないのに毎回お酒を買うのはもったいないからね。
あとはどのくらいの期間このままにしておくか……。前回2週間で失敗したので、今回は1ヶ月みてみようかな。
つづく。