今年最後の「Standart Japan #18」が到着。
例によってまだじっくりとは読んでいないんだけれど、冒頭からなかなか興味深い記事が。
なんでもアメリカのカリフォルニア州でコーヒー豆が栽培されているんだと。全然知らなかったな。しかも気候的にコーヒーに適していて、アボカド農園が一緒にコーヒーを植えているケースが多いのだとか。
しかもそのカリフォルニア産コーヒー豆、おもな輸出先が日本とイギリスだというから、なおビックリ。もしかしてコモディティ? いずれにしてもちょっと飲んでみたい(焼いてみたい)なぁと思った次第です。もうちょいじっくり読もう。
そのすぐあとの特集「焙煎の探求」というのも個人的に「おっ!」と思った記事。
まず熱の伝わり方、伝導熱と対流熱について触れて、対流熱を使った焙煎機といえば熱風。熱風焙煎機いえばローリング。みたいな流れの記事なんだけど、そのなかに伝導熱、いわゆるシリンダーを熱して焙煎するタイプの特徴についても書かれているんだけれど、あえて直火式の焙煎機を好んで使っているぼくは「そうそう、そうなのよ」と、思わずにはいられなかった(笑)。
“伝導熱によってもたらされるボディと深みは、伝統的なカプチーノやラテの味わいを求める人に適しているでしょう。”
という一文。
この特集記事を書いている人は懐疑的(?)みたいだけれど、まさに、ズバリそのとおり。
熱風式で焼いた豆はクリアで飲みやすいんだけれど、ボディやコクが物足りない。この傾向がラテになると顕著なので、酸味よりもコクや甘みを重視すると、どうしても熱風よりも半熱風、半熱風よりも直火という結論になる。直火式特有の香ばしさも好き。
この記事は半熱風や直火式の記述はなく、あくまで伝導熱と対流熱というくくりだったけれど、それぞれのタイプ別に巨匠とされるロースターへのインタビューなんかがあると、なお深みが出ておもしろそうなんだけどな。直火式なんて日本でしか使われていなさそうだけれどね。
あと、そうそう、記事とは関係ないけれど、今回のオマケの豆、イエメンなのです。
イエメンの豆って高価で普段あまり飲まないから、こいつはちょっと楽しみ。あのワインを思わせるよう強烈なモカフレーバーは最高に好きなんだけど、この豆はどうかなー?
というわけで、18号、ゆっくりじっくり楽しみます。