イエメンの豆ってどれもこれも高くて……と、ずっと敬遠していたけれど、比較的安価なイエメンを発見したのでお試し。その名も「イエメン モカマタリ フルーツショコラタ」。
“まるでフルーツチョコのようなモカ”というキャッチコピーを見たら、これは買っちゃうよね(笑)。
豆面は……正直、あんまり良くはなくて、超ホコリっぽい。これがイエメンなのかな。
何年か前、エチオピアが不作だったときみたいに、スクリーンサイズは小さめで、いわゆるクズ豆が多い。とはいえ、味が良ければそんなのは大した問題ではないのだ。
いつものように、躊躇なく2ハゼ30秒のフルシティまで焙煎。
翌日カフェラテに。
まず、エスプレッソの質感はすごくイイ感じで、粘度高め。
ミルクを注いだときのコントラストが強く出て、ここまでは個人的に文句なし。
さて肝心のラテの味は!?
ん!? …………うーん……。
ちょっと焼きすぎたか、予想したより苦味が少しだけ強く、モカっぽさは意外なほど希薄。もうちょっとモカらしさがあっても良かったかも。「シダモのウォッシュドです」と言っても信じちゃいそうなくらい、良くも悪くも個性控えめ。
あと、よく言えばクリアだけど、味の奥行きがやや乏しいとも言える。ミルクの甘みは感じられるし、不味くはないんだけれど、特別美味しくも感じられないという、なかなか微妙な印象。
奥様も「ちょっと苦いけど、酸っぱくないから美味しいよ」という、苦いか酸っぱいかの二択からの評価(笑)。
やっぱり、この豆にとって2ハゼ30秒は引っ張りすぎたのかもしれないなぁ。
続いてドリップ。
こちらはラテよりもモカ感を感じる……けれど、やっぱり期待したほどしゃないかな。
スッキリはしていて飲みやすくはあるけれど、モカを飲んでいるという実感はあまりなく、可もなく不可もなく、という印象。
ネルでゆっくりと落としたらまた印象変わりそうなので、やってみたいけど、もうそんなに豆が残っていないという……。
イエメンて、もっと個性が強いのかと思っていたけど、意外とそうでもなかった、というのが今回の感想。イエメンでもほかの豆だとまた違うんだろうなぁ、と思いつつ、値段を見ると尻込みしてしまうのでした。 うーん。