ここ最近、焙煎がキマらない。というか、納得いく仕上がりにならない。うーん。
サンプルロースターのように焼けるようになったと思っていたけど、ここのところはちょっと外している気がしていて、再び試行錯誤の沼にハマっている状態。というわけで最近はブラジルしか焼いていません(笑)。
前から書いているように、ぼくの焙煎はエスプレッソで落としてカフェラテにしたときに好みかどうかが基準になっている。
その基準はというと、文字にするとざっとこんな具合。
1:抽出中のエスプレッソの粘度が高い(おもしろいことに同じ豆でも焼き方で変わる)
2:ラテにしたときミルクココアやホットチョコレート感がある
3:コクが豊かながらも苦くはない(このコクの分厚さが最重要)
4:ミルクの甘みを感じられるというか引き立てる
で、最近足りないと思うのが3。なんか薄っぺらくて物足りないのだ。
今までの経験上、コクを豊かにするには強火がカギになる……はずなんだけれど、どのタイミングの火力をどの程度上げると効果的なのか、そのときのブロワーの風量はどうするのか……という試行錯誤という名の面倒くさい実験を、今、地味に続けている状態。
闇雲に火力を上げれば良いというものじゃなく、あまり温度変化を急にしすぎると、今度は成分が焼成しきれずに逆効果になるから、さじ加減がホント難しい。
でもって失敗するのはいいんだけれど、なにがつらいって、失敗した豆も少なくとも1週間は飲み続ける必要があること(とはいえ飲めないほど不味いわけじゃないんだけどね)。
コーヒー焙煎も個人消費の趣味の範疇なので、失敗したからといって廃棄にはできないから(もったいないからね)、次の一手を打てるのは1週間後の次の焙煎をするときになってしまうと。だから答えをみつけるまでに、けっこうな時間がかかっちゃう。今思えばサンプルロースターのときも時間かかったなー。
去年の12月に「Kaldi Fortisを5ヶ月使っての感想と今の焼き方 」という記事をポストしたけれど、正解か不正解かはさておき、このときとは焼き方とか考え方が少なからず変わってきていてたりもするから。
余談なんだけれど、最近、なんとなく感じていることがあって。それは“カフェラテ向きの焼き方、レギュラーコーヒー向きの焼き方、じつは違うんじゃないか?”ということ。
良い生豆をきちんと焼けば、どんな飲み方でもそれなりに美味しくなる。ただ、そこから先の領域は、飲み方(抽出方法)によって焙煎のプロファイルを追い込める余地があるんじゃないかなと。
ドリップで飲むからこう焼こう、高温でサイフォン抽出するからこういうプロファイルにしよう、カフェラテにするからこうしよう、みたいな方法論が、もしかすると成立するんじゃないかなーと、ぼんやりと考えてしまう。焙煎度合いではなく、あくまで焼き方の話ね。
もっとも、感じているだけで、実際に追い込んでいける自信はないんだけれど(笑)。
というわけで、引き続き頑張ろう〜。