真空パックでコーヒー豆を保存するようになったものの、実際のところ、その効果がどこまでなのかは未知数だった。で、今回、たまたま今年の2月に真空パックしたブラジルが残っていたので、満を持して焼いてみたという話。
今年2月ということは、つまり約8ヶ月前。コーヒー生豆を普通に真空パックしただけで、あとは常温保管という環境。さて、どうなっているのか!?
まず開封してみると……生豆の色がちょっぴり薄くなっているような気がしなくもないけれど、“枯れた香り”は一切なし。枯れた香りというのは、藁のような臭いのことね。コーヒー生豆って、古くなって劣化すると、多かれ少なかれ穀物っぽい藁のような香りを放ってくるので、それで劣化具合が判断できる。今回でいうと、それがほぼ感じられなかった。
ただ、これはエイジングの結果なのか、ロットの違いなのかもしれないけれど、新しい豆よりも青臭さが控えめないっぽうで、ホコリっぽい臭いが強い感じ。藁臭ではないから、まあいいかと。
経験上、もともとブラジルはそこまで劣化しやすい豆ではないという認識なので、このへんは一応想定内。エチオピアだったらダメだったかもね。
とはいえ、焙煎したら香りが変……ということもあり得るので、おそるおそる焙煎開始。
焙煎時の感覚はいつもと大差なし。
そして例によって2ハゼ30秒くらいでフルシティに焼き上げた。
焙煎後の豆の香りも、いつもと変わらず、基本は甘い香り……だけれど、ちょっとだけ香りが弱いかも!? 気のせいかもしれないけど。
いよいよ試飲。
まずは翌日にカフェラテにしてみた。
エスプレッソの粘度も上々で、いつもと同じ感覚。
問題ナシ。美味しいです。
奥様にも聞いてみたけれど「全然大丈夫!」というコメント。というわけでまずはカフェラテはクリア。
カフェラテでは問題ないけれどドリップだとアラが出るということもあるので、ちょっと心配だったけれど、こちらも問題なし。
アイス、ホット、両方ためしてみたけれど、ネガティブな印象はとくになかった。
というわけで結論。
“生豆を真空パックしていれば、8ヶ月常温保管しても味は大きく劣化しない(少なくともブラジルは)”
ということがわかった。
これから寒くなってきて保管がしやすい季節になるけれど、少しでも劣化を抑えたいという人は真空パック、ぜひ検討してみて。機械自体は安いから。