福岡市の西隣に糸島市という街があり、なんでも美味しいコーヒーショップやらオシャレなお店や風光明媚なスポットがある……みたいな話を聞いていたので、前から行ってみようと思っていた。
で、調べてみたら、糸島は自転車で散策するのにも適しているという話だったので、ちょっと遠いけど自転車で行ってみた。最近あんまり乗ってないし。
ちなみにウチは東区ゆえに、糸島へは福岡市を横断して行くことになり、ひととおり回って帰ったら約90kmという走行距離に……。サイクリングロードじゃなく、一般道をこんなに走ったのは初めてだよ……もう疲れたよ。
というわけで、そのときの模様を紹介。
上のマップが、だいたいの行動記録。微妙に道は違うけれど、だいたいこんな感じ。F地点から帰りは、糸島半島の右側を南下し、帰路についた。
A地点が、まあだいたいウチのあたり。そこからB地点である最初の目的地へ。どこにも立ち寄ることもなく、ペダルを回し、出発から約3時間ほどで到着。にしても、ところどころ走りにくいよ福岡。
B:Tana Cafe + Coffee Roaster(タナカフェ)
まず最初に訪れたのは「Tana Cafe + Coffee Roaster(タナカフェ)」。近くに「COFFEE UNIDOS」という系列店があり、そちらは豆売り専門店で、こちらの「タナカフェ」は、文字通り、カフェになっているようだ。
「ここのき」という雑貨店とくっついていて、入口を入ったら、その雑貨店を突っ切るようにしてカウンターへ。
店内はこぢんまりとしていて、たくさんの雑貨があって、なんだか居心地いい。
いつもならホットのラテを注文するところだけれど、さすがに自転車を30キロちょっと漕いできたのでアイスラテと、レジの前に並んでいたパウンドケーキを注文。
「エルサルバドルの○○農園です(どこの農園だかは失念)」と店員さんが席まで持ってきてくれた。
のどが渇いていたのでとりあえず口をつけると……!?
おお!
浅煎りだけれど、ただただ酸っぱい浅煎りじゃなくて、ベリーのような酸味と甘みがある。
わかりやすく言うと、甘酸っぱいラテ。たぶん豆の酸味がミルクの甘みを引き立てているんだろう、かなり甘みを感じる。しかも浅煎りでありがちな、渋味のような雑味が全くない。
いやぁ、これは正直、想像以上の味。浅煎りがそれほど好きじゃないぼくでも美味しいと感じるもの。
パウンドケーキも、見た目は小さいのに、バナナの風味がしっかりあって、かなり食べ応えがあった。いやぁ、のっけから大満足。
C:Petani coffee(ペタニコーヒー)
次なる目的地は、「TanaCafe」から10分くらい北上したところにあるコーヒーショップ「Petani coffee(ペタニコーヒー)」。
白い建物と、油断すると見逃してしまいそうな控えめな看板が目印。ここもリノベ系のお店なのかな、ちょっと古びた感じが格好いい。
店内はけっこう広くて雑多な感じ。観葉植物とコーヒーの器具と富士ローヤルの焙煎機が印象的。
このお店、スペシャルティとオーガニックの豆を扱っていて、ホットのドリップだといろいろと豆を選べるいっぽう、アイスだとオーガニックのブレンドのみだそう。
自転車をこいで地味に汗だくなぼく。ここでホットを飲むほど研究熱心ではないので、ちょっと心残りではあったけれどアイスコーヒーを注文(笑)。仕方ないよね。
でこのアイスコーヒー、ブレンドだからかちょっと変わった風味で面白い味。
そこそこローストは深めだと思うけれど、そこまで苦味は強くなく、むしろスッキリしていて美味しいのだけれど、風味がどことなくアーシー。土っぽいというか。
ぼくは嫌いじゃないけれど、苦手な人もいるかも。
今度は寒い時期にきてホットを飲んでみたいな。
のどかな田園風景を横目に自転車を漕ぎ、続いて向かったコーヒーショップは、福岡を代表するコーヒーチェーンのひとつ「ハニー珈琲」の糸島店。
D:ハニー珈琲 糸島店
「ハニー珈琲」は何度か利用したこともあるし、“ハニーおやじ”こと井崎社長ともお話したことがあったりもする。
にしても糸島店、立地が、なんというかコーヒー屋らしからぬ場所にドーンとあって、ちょっと驚く。場所柄か、バイクラックがあるのはうれしいなー。
店内はなぜかハワイアンな雰囲気で、広くて明るい。
加えて、ハワイアン雑貨なのかわからないけれど、たくさんの雑貨が売られていて、 ほかの「ハニー珈琲」とはひと味違う印象。
注文したのはアイスラテ。
近くの「ハニー珈琲」で飲む、いつもの味……ってほど頻繁に飲んでいるわけじゃないけれど、やや酸味寄りながら、バランスがよくて美味しい。
「コーヒーは原料がすべて」と井崎社長が言っていたように、「ハニー珈琲」の豆は質がとても良いので、福岡で手っ取り早く美味しいコーヒーが飲みたいときはおすすめ。
と、ここにきてさすがにコーヒーというか、液体ではなく、お腹にたまるものを食べたくなったぼくは、ハンバーガー屋を検索しはじめる。
真っ先にヒットしたのは「ナッティドレッド」というお店。
美味しそう。ココにしようと場所を調べてみたら、来た道を戻ることになることがわかり、あえなく玉砕。
仕方がないので、次点候補の「サーフサイドカフェ」に行くことに。場所的にも帰り道にあるのでちょうどいい。
心地よい海風に包まれながら海岸線を北上。
すると、運良く糸島を代表する観光スポット「二見ヶ浦の夫婦岩」に遭遇(マップE地点)。ぼくも一応観光客なので写真を撮る。
F:サーフサイドカフェ in パームビーチ
というわけで、やってきた「サーフサイドカフェ」。
レストラン、カフェ、ショップなどが集まった「パームビーチ」というリゾートモールにあるお店で、眼下に二見ヶ浦がドーンと広がる、絶好の立地にある。そりゃもう、すこぶる景色が良い。
建物がいくつかにわかれていて少しだけ迷ったけれど、お目当ての「サーフサイドカフェ」は駐車場の奥にあった。
「パームビーチ」自体が規模も大きく糸島のなかでも人気のスポットのようで、今まで見てきたお店のなかで最も賑わっていた。お目当ての「サーフサイドカフェ」も、店内でも直射日光が当たる窓際こそお客さんがいなかったものの、それ以外の5つくらいあるボックス席は満席という状態。
『福岡人志』で松ちゃんも来店したらしく、キャプチャー画像がレジ横に飾られていた。
で、注文したのは「二見バーガー」。 見る限り、これが唯一のバーガー系メニューのもよう。
自家製のパテとバンズを使ったこだわりのハンバーガーらしいけれど、味はまぁ、普通(笑)。フライドポテトとドリンクがつくセットにして1300円弱と値段からしてそこまで高くないし、場所を考えたらコスパは悪くないのかも……。
糸島コーヒーサイクリングの感想
というわけで、はじめて行った糸島。自転車でコーヒーショップを巡る、というコンセプトのひとり旅だったわけだけれど、「家からだと遠すぎた」というのが正直な感想。
糸島そのものは良い。とても良い。
だけれど、糸島に行くまでの道中が、ツラい。行きはまだいいけど、体力的にヤラれている帰りがツラすぎる。
最大の理由は走りにくいこと。車道が狭いうえにクルマが多く、歩道も狭い、という最悪な場所がゴロゴロあるし、しかも道の選択肢が少なく、なかなか厳しかった。ロードだったらまた違うのかもしれないけどね。
なので、家から自転車で糸島まで行くのは、自転車レーンが整備されない限りはもういいかなーと思っている今日このごろ。
自転車でまわるのであれば、現地でレンタサイクルか、輪行するか、がおすすめ。
都内みたいに、福岡市内にしっかり自転車レーンが整備されますように……。