nine.ten coffee weblog

おうちカフェ「nine.ten coffee」のブログです。今のところ単なる趣味です。

コンゴ キブ3再び

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以前買って好印象だったコンゴのキブ3を再び買ってみた。いざ買おうと思ったら軒並み品切れだったので、前回とは違うお店で1kg(ちょっと割高になったけれど)。こういうとき、流通量が少ない豆は困る〜。

 

今回買ったのはコンゴはコンゴでも「ペイザンヌ」という銘柄。

 

生豆は青みが強くてサイズもブラジルあたりに比べるとやや大きめ。豆面もきれいで、欠点豆はポツポツあるくらいで、ピックはわりと楽。さすがキブ3(キブ2というさらにハイグレードな豆があるらしいけど)。

 

肉厚な雰囲気だったので焼き行程に入るまでの時間を普段よりも1分ほど長くとり、水が抜けてからは強い火力で一気に焼き上げてみた。

 

フルシティ狙いなので調子に乗って2ハゼピークまで引っ張ってみたけれど、豆の色を見て、これはちょっとやりすぎたかもしれないと反省。もう少し手前で止めるべきだったかな。ただ、こればかりは飲んでみないとね。

 

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翌日、とりあえず味を確かめる。

 

まず印象的なのが香り。豆から漂う香りが甘い。この種の甘さは、エチオピアやケニアにもあり、「ああ、コンゴもやっぱりアフリカの豆なんだな」と思わせる。ただ、当たり前だけど、それらとはまたちょっと違うのが面白い。

 

グラインドしたときも、甘く香ばしい香り。もう、とにかく甘くて、黒糖みたいな香りがする。

 

ラテの味は、あらためて味わってみると、アフリカという括りでもエチオピアよりはケニアに近い印象。お隣のルワンダとは全然違う(スカイヒルしか飲んだことないけど)。甘みが強くて、今回はローストが深めだったこともあって、コクというかボディが強烈。やっぱりちょっと焼きすぎたな……。

 

一見すると強い個性に感じるけれど、ケニアほどじゃないのがコンゴの良いところなのかな。ただ、もう少しだけ控えめに焼いたほうが好きかも。

 

ドリップはV60で落としてみたけれど……不味くはないものの、やっぱり少しだけローストが深すぎたのか、好みよりも苦味が強めに出てしまった。

 

手探りの焙煎一回目の結果は、まずまず。

 

焙煎二回目

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 2回目のローストでは、1回目よりも煎り止めの温度を2度ほど低くしてみた。

 

ぼくは焙煎中にテストスプーンで豆色を確認しないので、煎り止めてから色を見ることになるのだけど、今回も思っていたよりは深めになってしまった。写真で見ても前回と変わらない印象を受けるけれど、実物では少しだけ明るい。でも、もうちょっと早めに煎り止めるべきだったかなー。

 

ところが、味に関しては前回よりも全然良くて、苦味が軽減されて酸味とのバランスがだいぶ改善された。

 

ラテの味は前回の焙煎よりも明らかに甘みを強く感じる。もうちょっと浅煎りも良いかもしれないけど、ラテの味としては、とてもイイ感じ。

  

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続いてカリタのWAVEでホットを、V60でアイスコーヒーを淹れてみた。粉の量と抽出時間はだいたいいつもと同じ。

 

WAVEだからかな、ホットはフルボディで濃厚。それでいてキレもよくて、かなり上質な味。もう少しだけ浅煎りのほうが好みかもしれないけど、これはこれで十分美味しい(V60で落とせばもっと軽い味にできそう)。

 

アイスもイイ線いっているけれど、スッキリしすぎていて今度は少しだけ物足りなさが残った。ただ、これは粉の量をもう少し増やせば解決するかな。

 

焙煎三回目

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3回目の焙煎は、実験的に2回目よりもさらに煎りあげ温度を2度低くしてみた。

 

相変わらず写真では色の違いがわかりにくいけれど、肉眼で見る限り、さらに少しだけ色が明るく仕上がっている。豆から漂う香りも、より一層フルーティーな感じで、いかにも“スペシャルティー”な雰囲気。

 

肝心のラテの味は……おお! って感じ。

 

めちゃくちゃ甘い。

 

確かにボディ感は2回目より控えめだけれど、その分スッキリしていて、そして超甘い。これはすごいな。

 

コンゴのシングルオリジンとしてのラテの完成度は2回目よりも一段上に感じる……ただ、ブレンドすると活きてこない。うちのブレンドするなら2回目くらいの深さが良さそう。 

 

やっぱりコンゴは美味しい

 

今回購入したコンゴはまだ3回しか焙煎していないものの、日ごとの味の変化を見つつ1週間ごとに焙煎してきた。いずれの焙煎度もそれぞれに良さがあるものの、個人的にいちばん好みだったのは2回目の焙煎度かな(3回目も良いけど)。

 

焙煎度、淹れ方、飲み方、あれこれ試したけれど、コンゴはとても美味しい豆ということを再認識。「コンゴ美味しいね!」と、奥様もお気に入り。

 

ただ、コンゴって、いかんせん、まだまだマイナーなところがタマニキズ。つまり流通量が少ないのだ。

 

ぼくはいつも特定の豆に興味を持つと、その産地についてあれこれネットで調べたり、本を見たりするのだけど、こと、コンゴについてはあまり情報がない。なにしろ、あの高価な本、ナショナルジオグラフィックの『スペシャルティコーヒー大事典』にも載っていないくらいだから。情勢が不安定だったり、生産量がそれだけ少ないからなのかな。

 

とはいえ、コンゴは広い国土のなかでも国の東部にあるキブ湖の周辺が主な生産地であり、ほとんど場所的にはルワンダなので、近年大人気のルワンダのように、もっと入手性が上がってくれることを祈るばかり。