そろそろ朝晩が涼しくなってきた昨今。家で飲むコーヒーもアイスからホットになってきた。で、今さらながら「会社でも家のコーヒーが飲めたらいいなぁ」と思い、即ググって購入したのが「QAHWA(カフア) コーヒーボトル」というアイテム。いわゆる水筒。
決め手はこのみっつ。
・コーヒー専用を謳っている
・容量が420mlという、わりとちょうどいいサイズ
・見た目がいい
で、実際に使ってみてどうだったのかというと……。
テフロンコートのおかげで、劣化は許せる範囲
この「カフア コーヒーボトル」は、商品名にもなっているように、コーヒー専用を謳っていることがほかとの大きな違い。内部がステンレスむき出しではなく、フッ素コーティングが施されていて、コーヒーの劣化を防いでくれるのだそう。
たしかに昔、ただの魔法瓶にコーヒーを入れたとき、しばらくすると金属臭がコーヒーについて、とても不味くなった経験があったなぁ。今回はどうか。
結論からいうと、淹れたての味には劣るのは間違いないけれど、まあ許せる範囲。
淹れたてが10だとすると、会社で飲みはじめる2時間後くらいには8〜9くらいに、飲み終わる8時間後くらいには7〜6程度になっている印象。劣化は間違いなくするものの、そこまで不味くはならないかな、が正直な感想。もちろん、豆にもよると思う。
温度の低下はもちろんあるけれど、これに関しては意外と気にならなかった。コーヒーを淹れて会社に持っていき、6時間くらいはまぁホットコーヒーとして通用する温度をキープしていると思う。飲むにつれて量が減っていくので、当然温度の低下はどんどん大きくなってはいくけれどね。
ただし、テフロン加工とはいえども、使用1回目からしっかり臭いはつく。これは仕方ないところ。コーヒーしか入れないのであれば問題ないかな。
容量はやはり絶妙。サイズ感もちょうどいい
仕事をしながらチビチビと飲んで、「そろそろ帰ろうかな」というタイミングでちょうどなくなるので、量的にはちょうといい感じ。
これ以上大容量になると、結果、捨ててしまうコーヒーが出てくるし、容量が少ないと物足りなくなりそう。
あと、飲みやすい。
ふたをいちいち回して外す、という工程を挟んでしまうものの、飲み口が大きいのでコーヒーの香りもしっかりと感じられるし、口にふくみやすい。実際に使うまではタンブラーのように、もっと楽に飲めたほうがいいかも……? と思ったこともあったけれど、使ってみるとやっぱりこれで正解だと思う。
デザインがイイ感じ
なんだかんだ言って購入の決め手になった要素で大きいのが、このデザイン。写真で見るとちょっとゴツいかなと思いきや、実際は全然そんなことなくて、本体のエンボス加工というか、凹凸のおかけでとても持ちやすい。
フタの開け閉めがそこまで苦に感じないのは、この本体の持ちやすさに起因するところが大きいと思う。
一方で、フタや本体表面にデザインされた文字をよーく見ると「THIRD WAVE COFFEE」だの「Single-origin coffee」だの書いてあったりするところに“流行に乗った感”を感じてしまうものの、まあ読まなければ大丈夫(笑)。
ただし直ドリップする際はドリッパーを選ぶ
サーバーにドリップしてそれをコーヒーボトルに移すのであれば全く問題ないのだけれど、ぼくのように、少しでも洗いものを減らしたいがゆえに直接コーヒーボトルにドリップしようとすると、正直、ドリッパーを選んでしまうところがある。
というのも、例えばV60など普通のドリッパーでドリップしようとすると、ドリッパーと飲み口との間に隙間がなくなるため、コーヒーボトルのなかの空気の逃げ場がなくなり、結果的に抽出がうまくできなくなってしまうのだ。
考えれてみれば当然だけれど、ドリップするまで気がつかなかった。内圧に耐えられなくなった空気は、ドリッパーとペーパーの間からボコボコっと噴出する。
そこで白羽の矢が立ったのが最近あまり出番がなかった「富士山ドリッパー」。この手のワイヤードリッパーは隙間だらけなので、こういうときに最適。
外でコーヒーを飲みたい人にはとりあえずオススメ
とりあえず「会社で(自分の)コーヒーを飲みたいんだ」という欲求はこれで解決。味の劣化も気になるほどではないし、モノとしての魅力の十分。
細かいところだけれど、パッキンや飲み口など、パーツが劣化したらそこだけ別売りで販売されているので手軽にリプレイスできるのもうれしい。というわけで、会社や学校など自宅以外でコーヒーを飲みたい人で水筒を検討している人にはオススメ。
ちなみに、420mlほどのコーヒーをつくるのに、どのくらいのコーヒー豆を使っているかを参考までに書いておくと、ぼくの場合は30g。
ぼくは豆こそ深煎りが好きだけれど、あまり苦くない飲みやすいコーヒーが好みだから、このくらいに落ち着いた。つまり一週間で150gほど使う計算。市販の豆を使っているとけっこうな出費になりそうだけれど、自家焙煎なら全く許容範囲かな。
自分で焼いて自分で淹れたコーヒーをどこでも楽しめるっていうのは、なんだか贅沢だなあ。