「Standart Japan #23」のオマケが個人的に行ったことがある「Fritz Coffee(プリッツコーヒー)」の豆だったので、今回は珍しく写真を撮りつつ淹れてみた。
今回の豆の詳細はココに書かれている。
リージョンはニカラグアで、品種はパライネマ種のナチュラル。パライネマ種って馴染みがないけれど、調べてみたら病気に強い品種として中米ではまあまあメジャーらしく、ホンジュラスで開発されたものらしい。なるほどー。
例によって、例のごとく、豆は浅煎り。
このくらいの浅煎りになると、シワシワの超硬い豆だったりもするけれど、「Fritz」のコレは、シワが伸びていて豆面がとてもきれい。
青臭さもなくて、この時点でフレーバーノートに書かれている「グレープ」「パッションフルーツ」を感じさせる香り。おお、これはレベル高い。
どうやって淹れようか考えた末、富士山ドリッパーとV60のペーパーで、いつものように淹れることに。
ぼくはふだんメッシュ粗めが好きなんだけど、ミルの設定もそのまま。今回は浅煎りだから、なお粗くなっている感じ。
この時点の香りも素晴らしくて、いつまでも嗅いでいたくなるフレーバー。
25gの豆に対して、いつものように約260gのお湯を2分30秒くらいの時間で淹れてみた。
浅煎りの豆は膨らまないから、その点がちょっとつまらないかな。
で、お湯が落ちるのが早い。やっぱりもっとメッシュを細くすべきだったかな……なんて思っているうちに完成〜。
きれいなブラウン。
香りは柑橘系とベリー系がうまく調和した感じ。グレープ? といえばグレープ。
飲むと、めっちゃクリア。で超ライトでジュースみたい。大げさにいうと、最初にレモンのような酸味がきて、そこからジャムのような甘みが追いかけてくる感じ。
渋みだとかネガティブな味も全くなくて、「ああー、最近のスペシャルティーだなー」と。
奥様にも飲んでもらったけれど、ぼくよりも浅煎りが苦手な奥様は顔をしかめて「この顔で察して」と(笑)。
良くも悪くもコーヒーらしからぬ飲み物(失礼)なので、これは好き嫌いハッキリしそうだけれど、ハマる人にはハマる味なんだろうなぁ。
にしても、焙煎から約ひと月経った状態でこの味。この日持ちの良さは浅煎りならではなんだろうね。個人的には2ハゼに突入したコーヒーが好きだけれど、中深煎り以上になると焙煎から1ヶ月も経つとだいぶ味が落ちるから、こういう雑誌のオマケには不向きなのかもしれないね。
だけれど、だけれど、深煎りの豆もたまにはぜひオマケで。
「珈琲美美」のエチオピアとか……なんて考えていたら久しぶりに「珈琲美美」に行きたくなってきたぞ(笑)。