なんだか久しぶりな気がする「Standart」。今年最初、第27号が先日到着。
というわけで今回気になった特集記事。
・Meet Your Producer
エチオピアでコーヒー生産を行うオランダ人とエチオピア人カップルの話……というとざっくりしすぎるけれど、要はひょんなことからエチオピアのシダモ地区でコーヒー農園をやることになったふたりが、過去と現在、そして未来を語るインタビュー記事。
エチオピアのコーヒーは大好きなので(当然シダモも)、こういう生産者の生の言葉を見られるのはありがたいし、おもしろい。ここ近年は、情勢が不安定だったりしてコーヒー農園も大変だと思うので、頑張っていただきたいところ。いや、本当ならこの農園の豆がどこで買えるのかが知りたい。なんなら、生豆買って焙煎して飲んでみたい。
・ファンキーなミライ
今はちょっと落ち着いた感がある“発酵”をテーマに、いろいろな視点で考察を行った特集。そう、例のアナエロビックとかね。個人的にはおもしろいフレーバーが出てくるので、新しいコーヒーという意味では興味あるしアナエロビックって好きなんだけれど、総じて甘酸っぱいフレーバーになるので、もうちょっと研究が必要なのかな、とも。
その次に出てきた、最近話題の「インフューズドコーヒー(生豆に人工的にいろいろなフレーバーをつけたコーヒー)」については、個人的にはコーヒーの楽しみ方のひとつとしてアリ。もっとも、こういう豆を大会で使うことに対する是非はまた別の問題。
・カネフォラ種に目を向けて
文字どおり、カネフォラ種、つまりはロブスタの特集記事。なんでも、スペシャルティコーヒーの未来はロブスタにかかっているとかで、昨今、大注目されているのだとか。スペシャルティコーヒーの未来がロブスタ……という時点で、ちょっと大げさな気がしなくもないけれど、要は今後は気候変動によってアラビカ種の生産量がどんどん減っていくので、よし、ならばロブスタだ、ということらしい。
たしかにベトナムではファインロブスタと呼ばれる“きれいなロブスタ”が注目されていたりして興味本位で買ったこともあるけれど、まぁ、たしかに普通のロブスタに比べたらクリアだけど、アラビカに比べるとなぁ……というのが正直な感想だった。
とはいえ、世界的にはロブスタの研究開発が進められているようで、近い将来、びっくりするようなロブスタが出てくる可能性もあるかも!? ここは期待。
ロブスタ、個人的には嫌いじゃなくて、とりわけエスプレッソのブレンドに少し入れると抜群に良い感じになるので、今後、もっとロブスタの選択肢が広がってくれるとうれしいなーと。どうしてもロブスタって買おうとすると産地、銘柄が限られちゃうからね。
というわけで、ほかにも気になった記事はあるんだけれど、長くなるので、このへんで。