インドネシアなのにハニープロセス、さらにはアナエロビック(嫌気性発酵)、という珍しいプロファイルの豆をお試し。
生豆のサイズはインドネシアらしく、やや大きめ。香りも、よくあるインドネシアな感じ。発酵臭というか、アナエロっぽさは一切なし。
これをいつものように2ハゼオーバーまで焙煎。
焼き上がりは、甘〜い良い感じの香り。インドネシアといえばスマトラ式が有名だけれど、それとは明らかに違うのがわかる。
翌日、カフェラテにしてみると、エスプレッソの質感はインドネシアらしく、クリーミーで滑らか。脂質の関係か、スクリーンサイズが大きい豆ほど、こういう傾向になる気がするけど、気のせいかな。
味もね、インドネシアらしくフルボディでコク豊か。なんだけれど、あくまで苦みは強くなくて、むしろクリアさと甘さが際立っている印象。
表現が難しいけれど、インドネシアらしくもあり、らしくもない、というか。
個人的に、インドネシア特有の“くどさ”みたいなのが、そこまで好きじゃないんだけど、この豆はそれが少なめで、飲みやすい。
ドリップにしても同じ印象で、ほどよくコクがありつつも、スっとなくなって、あとは甘い余韻が残る、みたいな。ひとことで言うと、美味しいコーヒー。
カフェラテにしてもドリップにしても、やっぱりアナエロらしさは感じられなかったので、嫌気性発酵特有のニュアンスが苦手な人にもおすすめできそう。