フィルターバスケットの話。ぼくは長いあいだIMSのB702TH24.5Mというバスケットを使っていて、これについてとくに不満はないのだけれど、じばらく情報収集を怠っていたら、まあいろいろなバスケットが出ていること。
なかには1万円越えのものもあったりして、なかなかカオスな世界に。
そこで比較的リーズナブルかつコンセプトがおもしろいIMSの“BIG BANG”を買ってみた。これ、サイズがいくつかあるんだけれど、20g用(高さ25.5mm)しか在庫がなかったので、とりあえずそれを。
このバスケット、なにが特徴かというと、ホールのパターンが変則的で、バスケットの中央ほどホールが密集したデザインになっている点。
ねらいは、おそらく中央の流量を多くすることで相対的にバスケットのフチに流れるお湯を減らし、チャネリングを抑制するため……なのかなと。
普段使っているバスケットでも、まずフチの部分からはじまり時間差で中央から抽出、となるのだけれど、そこがより均一に抽出されるようになる、と。あくまで予想だけれどね。
ただね、このバスケットの形状、カドが立っているんだよね。
左が今まで使っていたもの、右がBIG BANG。
この手の形状のバスケット、VSTだとかPullmanだとか、ほかにもいくつか持っているんだけれど、抽出後のカスが気持ち良く取れてくれないことが多くて、結局、使っていないという(性能云々ではなく使い心地が悪いというか)。
今、メッシュと粉の量を試行錯誤しながら、あれこれとテスト中で、今の段階では「このバスケットはこうですよ」みたなことが言えなくて、レビュー的なものはもうちょい後になりそう。
とはいえ、今、なんとなく言えることもあるので、あえて書いておくと……。
■表面処理のおかげか、コーヒーのカス離れは思ったよりも悪くない
このBIG BANGバスケットの表面、じつはエンボス加工のように、ちょっとザラザラしていて、これが意外とコーヒーのカス離れが良さに貢献してる(ような気がする)。
そりゃ以前のよりはキレイに取れてくれないけれど、それでもVSTとかIMSのほかのバスケットよりは全然良いので、そこはひと安心(ただし、パックの形はどうしても崩れちゃうけど)。
IMSはそれをねらってこの表面処理しているなら、さすが。ほかのモデルにも採用してほしいところ。
■もしかすると、うちは20g版よりも18g版(高さ23.5mm)が合ってるかも?
今まで使っていたバスケットが、高さ24.5mm。で、今回25.5mmにしたんだけれど、バスケット底辺の面積が広がった関係かもだけど、いつもの粉量だと、けっこうバスケット上部に余裕が出ちゃう。
この空間が必要以上に大きいと、抽出後のお湯が排水しきれず、パックが水っぽくなり、結果的にカス離れが悪くなっちゃうんじゃないかなーと。だから、抽出後のパックをできるだけドライな状態にするには、粉の量を増やすか、あるいは18g版にするか、なのかなと。
もっとも、それも気のせいかもしれないので、もうしばらく使ってみて、あらためてレビューしようと思います、ハイ。