ペーパードリップの際、あらかじめペーパーを濡らすか否かで味が変わる気がしていた……ので、あらためて実験をしてみた。
レシピはV60ドリッパーとフルシティのブラジル(アロマショコラ)13.5gを使い、約160mlを約2分で抽出するというもの。片方はペーパーをあらかじめ濡らす(青カップ)、もう片方は濡らさない(赤カップ)。
奥様にも協力してもらい、両者を飲み比べを行った。
奥様「え、(淹れ方の違いって)本当にそれだけ? 全然違うね。濡らしたほうは後味が苦いけど、濡らしていないほうは苦くないもん」
というコメント。
ぼくも飲んでみると、たしかに濡らしたほうはコクがあり、苦味も少し強いともいえるけれど、全体的に味が濃く出ている印象。
いっぽう、濡らしていないほうは、軽くスッキリとした味わい。
奥様曰く「わたしはこっち(濡らしていないほう)が好き」とのこと。
濡らしたほうはこってり、濡らしていないほうはあっさりで、どちらにも良さがあって甲乙つけがたい。
前に別の豆でペーパーを濡らして試したときは「ネルで淹れたような味!」という印象だったけれど、今回のブラジルだと、そこまでネルらしさはなかったような気がする。ただ、いずれにしても濡らしたほうは、コクが豊かになると同時に味が丸くなるような……このへんは豆にもよるのかもしれない。
同じ豆でこうも味に違いが出るとは思っていなかったのである意味予想外だったけれど、これはちょっといろいろ実験するとおもしろそう。しばらくは濡らしてドリップしてみようかな。