
ぼくがコーヒー&カフェラテに求めるのは
・コク
・甘み
・トロっとした質感
というもので、強い苦味や酸味はいらない、というスタンス。
そんな好みのぼくが、よく買っているのがブラジル。
昨今の酸重視のスペシャルティコーヒー界隈ではあまり見向きがされないけれど、やっぱりコーヒーらしいコーヒーといえばブラジル! なわけで、ホント好き。
なかでも、一軍にあるのが“ショコラ系”といわれる、ムンドノーボ、カツーラ、カツアイのブレンド。最近はこれ以外にもブルボンの単一種をいろいろ試したりしていたんだけど、ついに個人的にブラジルはコレかな、という豆(というかプロセス)に出会った。
それがドライ・オン・ツリー(DOT)。
DOTは、焙煎を始めたばかりのころに一度だけ焼いたことがあったけれど、正直、そのときはこの豆の良さがわかっていなかった(泣)。だけれど、今は違う!
知っている人には今さらだけれど、DOTを軽く説明しておくと、文字どおり、コーヒーチェリーが熟してもあえて収穫せず、樹上でカラカラになるまで乾燥させるプロセスのこと。
広大なブラジルでは、収穫が遅れると意図せずDOT状態になってしまうこともよくあるらしいけれど、人の手でしっかりと管理してDOTをアイデンティティとして確立したのが、BAU農園のトミオ・フクダ氏。焙煎している人なら、この名前、見たことある人多いはず。
DOTはコーヒーチェリーに栄養が凝縮するため、濃厚な甘みが生まれるいっぽうで木への負担が大きく、収穫後2年は休ませる必要があるそう。生産性は高いとはいえないにもかかわらず、味を追求すべく、あえてDOTをにこだわる、という心意気が素晴らしいじゃない。
で、今回焼いたのがカツアイ単一種のDOT。
そのときのlogがこんな感じ。

これDOT最初の焙煎なんだけれど、焼いた感触はブラジルそのもので、いろいろな意味で想定どおり。
そのときの気分で、いわゆるデベロップメントフェーズ(DF)をどこまで引っ張るかを決めるんだけど、このときは、いつもより少しだけ引っ張った。結果的にDFは約3分、煎り上げ温度は233度。
翌日カフェラテにしてみたら、エスプレッソの質感と味は基本的にはショコラ系のそれながら、明らかにワンランク甘く、かつ、こってりしていて、すごく好み。
ミルクとの相性がめちゃ良くて、ほろ苦さのなかに甘さ際立つ感じ。
カツアイ単体でここまで豊かな味になるんだね……と、またひとつ勉強になった。
カツアイはムンドノーボとカツアイの交配種ということで、これ遺伝子的に(?)はショコラ(ムンドノーボ、カツーラ、カツアイ)そのものっていうのもおもしろい。
味の印象はドリップにしても同じで、甘さとコクがありつつも、ブルボンのようにキレもあって、とても飲みやすくて好き。
というわけで、今後うちで使うブラジルは、ショコラ系の在庫がなくなり次第、基本DOTとする。