「おっ! コロンビアのナチュラルだ。珍しいな。買ってみよ」という極めて軽いノリで少量を買ってみた。
名前に“Kaizen”とあるのは、日本好きな現地輸出業者の代表がつけたネーミングのようで、実際に生豆の質を上げていこうというスローガンに基づいたものなんだとか。
生豆の香りは、たしかにナチュラルで、特有のツンとしたにおい。いいね〜。この香り好きなんだよね。
というわけで、いつものように焙煎。
ナチュラルだから1ハゼ以降の温度変化に注意したけれど、そこまでシビアなことにはならず、わりといつもどおりな感じで終了。
焼き豆の香りは、もう、ほんとイイ感じのベリー系のフレーバー。
翌日カフェラテにしてみた。
コロンビアらしい華やかな香りと、ナチュラルのベリー系のニュアンスとが合わさって、とてもリッチな味わい。コクもあって甘みも十分。これは美味しい。
ただ、思っていたよりは、というか、香りから想像したよりもベリー感は控えめ。
なんとなくグアテマラのナチュラルに似ているけれど、そこまで個性は強くなくて、もうちょっと大人しいバランス型な印象。
わりとぼくはクセが強い豆が好きだったりするけど、奥様は逆でバランス型の豆を好むせいか、この豆が大好評。
「これ美味しい! どこの豆?」
「コロンビアだよ」
「へぇー、コロンビアかぁ。これ好きかもー」
もうちょっと香りが強かったらここまで奥様にはウケなかったと思われる(笑)。
ドリップでアイスコーヒーにしてもイイ感じ。
ラテよりもナチュラル感が感じられることに加えて、めちゃくちゃクリアでゴクゴク飲めちゃう。フルシティまで焼いても苦味が強すぎず、程よく酸味が残っていて、これまたバランス良い。
マイクロロットなのでつねに買える豆ではないものの、買えるときに買っておこう、と思える豆でした。